【国連IPS=タリフ・ディーン】
国際連合は、「イラクの高等教育機関の置かれている惨状は大学6校中5校が破壊されているというものであり、このまま放置しておけば戦争で痛めつけられたイラク復興の努力そのものを台無しにしてしまいかねない。」として、世界各国の政府及び教育者に対し、深刻な状況にあるイラク高等教育機関の復興支援に立ち上がるよう呼びかけている。
2003年に米国主導のイラク侵攻・占領が開始されてからイラク高等教育施設の84%が消失、略奪、破壊された。一方、国連児童基金(UNICEF)は、教育インフラの荒廃の背景に、今回のイラク戦争を含む3つの戦争(湾岸戦争、イランーイラク戦争)及び1990年から2003年まで続いた国連の経済制裁を挙げている。(原文へ)
翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩