【ジュネーブIPS=グスタボ・カプデヴィラ】
世界保健機構(WHO)と国連児童基金(UNICEF)が5月3日に発表した「2005年世界マラリア報告書」によれば、世界でマラリアの予防・治療対策に進展がみられるものの、アフリカにおいてはマラリアが依然として死因の大半を占め大きな脅威となっている(国境なき医師団によって纏められた統計によると、毎年マラリアで死亡する200万人の内、9割がアフリカの5歳以下の子供達である)。
アフリカでは、従来マラリア対策に使用していた薬や農薬に対して耐性を持つものが現れたのと、同時期に政府による保健サービスが悪化した事情を背景に、1980年代、90年代をとおしてマラリア患者は増加していった。(原文へ)
翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩