【ニューヨークIDN=メディア・ベンジャミン、 ニコラス・デイヴィス 】
気候活動家等の抗議活動の背景にある、地球を危機的な状況に追い込んでいる政治・経済システムの問題点と、「待ったなしの」抗議活動を展開している市民社会の主張を解説したメディア・ベンジャミン、ニコラス・デイヴィス氏による視点。国連気候変動枠組条約締約国会議はこれまでに26回の協議を重ねてきたが、既に世界の気温は1.2度上昇し、エネルギーをクリーンで再生可能ものに転換する技術が既に存在し、多数の雇用を生み出すことが分かっているにも関わらず、政治的意思の欠如から温暖化抑制に向けた効果的なアクションはとられていない。しかも、単独組織としては最も温室効果ガスを排出している「米軍」をはじめ、軍事活動からの排出は国家の排出量にカウントされず報告する必要もないため、気候変動の進行状況に関して世界で最も信頼される「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」でさえ、軍事部門からの排出は今でも計算に含まれていない。(原文へ)
INPS Japan
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