SDGsGoal10(人や国の不平等をなくそう)フランシスコ教皇、カザフスタン訪問を決定

フランシスコ教皇、カザフスタン訪問を決定

【ヌルスルタンIDN=KAZINFORM】

カシム・ジョマルト・トカエフ大統領はフランシスコ教皇とオンラインで会談し、カザフスタンローマ教皇庁の協力関係強化の見通しや、宗教間の調和・対話推進に関する問題などについて話し合った。なかでも特に強調されたのが、来る9月にカザフスタンの首都ヌルスルタンで開催される「第7回世界伝統宗教指導者会議」(2003年の第1回会議以来3年に1度カザフスタンで開催。前回は2018年に開催されたが今回はコロナ禍で延期されていた)の議題についてであった。

Congress of the Leaders of World and Traditional Religions/ Photo by Katsuhiro Asagiri
6th Congress of the Leaders of World and Traditional Religions haled in Asatana(Nursultan) in 2018/ Photo by Katsuhiro Asagiri

同会議は2001年9月11日に発生した同時多発テロを契機にバチカン法王庁とカザフスタンが、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンズー教、ユダヤ教等世界の主要な宗教指導者らと共に立ち上げた宗教間対話のイニシアチブで、長年運営に関与してきたトカエフ大統領はフランシスコ教皇に対して、このイベントが多民族・多宗教国家として国民の間の調和と結束を実現してきたカザフスタンにとっていかに重要であるかを指摘した。大統領はまた、現在政府が取り組んでいる大規模な政治・経済改革についても説明した。

フランシスコ教皇は、トカエフ大統領との会談の機会に感謝の意を表し、カザフスタンへの公式訪問と、第7回世界伝統宗教指導者会議への参加を確認した。教皇は、来る公式訪問と会議への参加について、「宗教間対話の促進と、今日の世界が切実に必要としている、国々を結ぶ結束という観点から、この極めて重要なイベントに参加できることを楽しみにしています。」と語った。

フランシスコ教皇は、現在の困難な地政学的状況において、世界に調和を結束を実現することの格別な重要性を強調した。「私たちはカザフスタン社会がいかに多様性を尊重しつつ同時に結束しているかを理解しています。このことは社会の安定の基礎をなすものです。カザフスタンでは皆さんがこのことを理解してくれていることを嬉しく思っています。私はそのような皆さんを支持しますし、皆さんの努力に感謝しています。」とフランシスコ教皇は語った。

Kazinform
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一方、トカエフ大統領は、精神的な調和と相互尊重の領域において、カザフスタンがローマ教皇庁との協力をさらに発展させるという強いコミットメントを確認した。(原文へ

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