【ドバイWAM】
アラブ首長国連邦(UAE)の観光・商業マーケティング省(DTCM)と中国の観光局(BTA)が、観光関連の経験を互いに共有し、相互協力の範囲を拡大するための協定を締結した。
DTCMのカリッド・ビン・スラエム大臣とBTAのチャン・フイガン局長が、DTCM本部において「観光協力覚書に署名した。チャン局長は5名の代表団のトップとして、初めてドバイを訪れていた。
スラエム大臣は高級代表団を歓迎し、観光開発・促進を目的としたDTCMの政策やプロジェクト、ドバイ観光の海外での宣伝などについて中国側に説明した。UAEは中国3都市に出先機関を置いている。
大臣はまた、中国のような拡大可能性のある市場を開発するためにDTCMが立ち上げたさまざまな事業や、観光エキシビションやロードショーにDTCMがいかに関与してきたかについて強調した。
チャン氏は、目を奪われるようなドバイの成長ぶりや、UAEの観光産業全体、とりわけホテルのサービスのレベルの高さに感心したと述べた。
また、UAEへの中国人観光客は伸びているが、それは主に、両国間の航空便数が増えたこと、ドバイの投資環境がよくなったことが原因だとの見方を示した。
両国は、「観光目的対象国」(ADS: Approved Destination Status)合意によって、両国間の観光客の往来が増え、観光業界がおおいに伸びるであろうと考えている。
この協定によって、観光開発や観光投資機会に関連した政策の情報を公開できるようになり、往来の拡大の障害となる問題を見定めてそれを解決する方法を提案し、観光エキシビションや観光フェスティバルなどにおいて観光関連等の企業の参加を促進することができるようになる。
2007年に、UAE・中国両国は、観光目的対象国に関する了解覚書に署名していた。2008年、DTCMは上海・北京・広州の3都市に代表事務所を開設した。(原文へ)
翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩