【IPS東京=浅霧勝浩】
米国安全保障政策専門の歴史家で、中東情勢を中心に長年IPSに分析記事を寄稿してきたガレス・ポーター氏による講演「Speaking Truth to Power: a permanent state of war」の映像をご紹介します。
講演の中でポーター記者は、今日の戦争に続く戦争を作り出している構造的な問題について、歴史的な背景を紐解きながら解説するとともに、この「恒常的な戦争状態」から抜け出す方策として、1961年のドワイト・D・アイゼンハワー大統領の退任演説に言及し、アメリカ人自身が「真実を見極め、軍産複合体を油断なく警戒し続ける見識ある市民社会」を成熟させていく必要があると述べています。
*アイゼンハワー大統領は同演説の中で、軍産複合体による「正当な権限のない影響力」について警告するとともに、「軍産複合体を油断なく警戒し続ける見識ある市民社会」こそが、民主主義国家において、安全保障と自由という度々矛盾し合う要求をバランスよく発展させていく力となると訴えた。
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