【アンマンWAM】
アラブ首長国連邦(UAE)のシェイク・ハムダン・ビン・サイード・アル・ナヒヤン赤新月社(RCA)総裁は9月3日、「UAEはヨルダンのマフラクにシリア難民のためのキャンプを設営する。」と発表した。
シェイク・ハムダン総裁は、4段階からなる難民キャンプ設立計画の第1段階では、2700人のシリア難民を受け入れること、キャンプの運営はUAEの赤新月社とヨルダンのパートナー組織が共同運営する予定である旨を発表した。
「ヨルダンのシリア難民を取り巻く環境は悪化してきており、私たちは人道的な観点から、とりわけ女性と子どもに対して、適切な食料、医療、及び救援活動を速やかに提供しなければなりません。」と、現在ヨルダン国内をURE・ヨルダン移動巡回病院で移動中のシェイク・ハムダン総裁は語った。
「シリアは私たちにとっても大切な隣人であり、早期の事態正常化とさらなる発展を希望しています。また、難民の方々が、早く祖国に復帰でき、身の安全が保証されるようになることを願ってやみません。」と語った。
またシェイク・ハムダン総裁は、UAEの人道支援の方針はこの分野の国際協力を一貫して支持してきた現UAE大統領の意向に基づくもので、人道的危機に直面した際には、支援枠を設けず、あらゆる国を支援対象としている。」と語った。
URE・ヨルダン移動巡回病院は、もともとマフラクを拠点としていたが、シリア難民が直面している窮状を緩和するため、ヨルダン国内各地の難民キャンプを巡回している。(原文へ)
翻訳=IPS Japan
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