【タシケントLondon Post=ウトキール・アリモフ】
ロボットといえば、人間のように話し、人間の代わりにすべての仕事をこなすアシスタントというイメージが強い。今日、人工知能という新たな要素が急速に社会・経済生活に入り込み、私たちの日常生活に積極的に参加していることは周知の事実である。例えば、携帯端末のアプリケーション: 「google翻訳」、辞書、各種ゲームなども人工知能のわかりやすい事例だ。
いわゆる「人工知能」とは、特定のタスクを実行する際に人間の行動を模倣することができるシステムや技術のことで、受け取った情報を使って徐々に完成していく。一般的に、この技術は形式でも機能でもなく、データ収集、分析などを含むプロセスである。
この分野の将来について言えば、「人工知能」が人類に利益をもたらすのか、それとも害をもたらすのかという議論が50年近く続いている。科学者たちはまだ結論を出していない。人工知能の普及が人間に取って代わる結果、失業率が上昇するのではないかと心配する人がいる一方で、AIに肯定的な意見もある。最近では、インドネシアのニュースサイト『Indonews』が「未来の『人工知能』はエイリアンの侵略のようなものかもしれない」と題した分析記事を掲載し、国際的な学術界の間で多くの疑問が投げかけられている。
あらゆる知的問題を解決できる人工知能の出現は、人類を助けるだけでなく、将来的には人類を脅かすかもしれないという憂慮すべき仮説を生んでいる。
将来的には、知能を持った機械が、制御しようとする人間に抵抗するようになるかもしれないのだ。では、どうすれば自分より強いものをコントロールし続けることができるのか?もし私たちが文明の制御に間に合わなければ、将来の生存を決める投票する権利さえ失ってしまう可能性が高い。例えば、「人工知能」が気候問題を解決するためには、「人間を排除する」ことが最善の方法だと結論づけるかもしれない。
また、こうした「超人的な知性」が「フェイク」ニュースや誤ったコンテンツを生み出し、それが結果的に未解決の盗作問題を引き起こすこともある。つまり、”人工知能 “は 事実をチェックするものではなく、あくまでも事実を収集する装置なのである。
このように、私たちの生活における人工知能の役割は日々深まっている。人工知能が人類の勝利なのか敗北なのか、その議論は長く続くだろう。最も重要なことは、SF作家アイザック・アジモフの言葉を借りれば、ロボットを作る際のモットーは、人に危害を加えないことである。(原文へ)
ウトキール・アリモフ氏は、ウズベキスタンの著名なジャーナリスト。インドのオスマニア大学国際関係学部卒業。ロシア、トルコ、セルビア、韓国、サウジアラビアで開催された様々な会議に参加。現在、ウズベキスタン国営通信社国際関係部副編集長。
INPS Japan/London Post
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