INPSは、カザフスタンが2003年以来3年毎に開催している「世界伝統的宗教指導者会議」を取材した。会議期間中、INPS Japanの浅霧勝浩マルチメディアディレクターがラメシュ・ジャウラ編集長と共に、主催国のイェルラン・アシクバエフ外務副大臣にインタビュー取材した。
アシクバエフ氏は、カザフスタンがユーラシア大陸の真ん中に位置する交易の十字路として多様な文化や宗教を受け入れてきた歴史的背景(人口1800万人、国内に130のエスニックグループ、18の宗派、3715の宗教団体が共存する多文化社会)を指摘したうえで、宗教的寛容が忘れ去られつつあるこの重要な時期に、「信仰と善意をもつあらゆる人々」に対して連帯を呼びかけ、「地球上の平和と調和を実現する」よう求めるこの会議の意義を説明した。事実、同会議が諸宗教・文明間の対話と理解の促進に果たした重要な貢献については、2004年の国連決議A/RES/59/23でも認知されており、国連総会第62回会期は、世界伝統宗教指導者会議の勧告に従って、2010年を「文化の和解のための国際年」とすることを決議している。
Kazakh Deputy Foreign Minister Yerzhan Ashikbayev explains the importance of the two-day Congress of the Leaders of World and Traditional Religions on October 10, 2018 in Astana – not only for Kazakhstan but also for the world at large.
INPS Japan
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