創設間もない国連が、核軍縮を最優先目標であると確認した総会決議第一号から75年後の現在までの核軍縮を巡る系譜を振り返るとともに、パンデミック後の世界が核兵器による人類滅亡の結末を迎えることがないよう、核兵器が人類に及ぼしている厳しい現実を認識し、警戒心を怠らず連帯を広めていく重要性を訴えたセルジオ・ドゥアルテ元国連軍縮担当上級代表による寄稿文。著者は、主流メディアや核兵器国・依存国の媒体が、引き続き核兵器が第二次世界大戦以来の世界平和を守ってきたという「誤ったイメージ」を拡散することで、一般市民の核兵器に対する危機感を薄めている現実に警鐘を鳴らしている。創価学会インタナショナルとIDNが2009年以来推進している核廃絶メディアプロジェクトは、核兵器が実際に及ぼす脅威と核なき世界を目指す世界各地の活動を継続的に取材・配信して、ドゥアルテ氏が期待する「世界市民」に真実を提供し続けるイニシアチブである。(原文へ)
INPS Japan
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