【カブールIPS=ハディ・ガファリ、アディラ・カビリ】
アフガニスタンのウルズガン州のいくつかの地区には、学校が全くない。学校があったとしても、教員不足・教材不足のために生徒が集まらない。これは、反政府勢力のタリバンが学校を自らの闘争のターゲットのひとつとしているためだ。
中部のダイクンディ県では、38の学校が教員不足のために閉鎖の危機にある。8,000人の生徒が影響を受けている。
街の建物の壁には「夜の手紙」と呼ばれる警告書が張り出されている。ここには、宗教教育のために子供をモスクの学校に通わせるよう書かれている。
7月18日には、パクティカ県ワザクワ地区において、ある高校が放火された。
米国の団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」によると、過去18ヶ月の間に教員や生徒、学校に対する暴力事件が約200件記録されている。また、少なくとも18人の教員・教育当局者が暗殺されている。
教員の不足や学校の閉鎖には、国際的なドナーがアフガンの教育への支援を徐々に減らしつつあるというもうひとつの原因もある。しかし、マンスリ経済大臣はこうした関係を否定している。
不安定化するアフガンの教育について報告する。(原文へ)
翻訳/サマリー=IPS Japan