【カブールIPS=ダウド・カーン、サマド・ロハーニ】
(タリバンの指揮を執るムラー・ダドゥラー最高司令官のスポークスマン)シャブディン・アタル氏は8日、パジュワク・アフガン・ニュースの電話取材に応じて、アフガン人通訳者マドゥジマル・ナシュクバンディ氏が殺害されたことを明らかにした。
同氏はイタリア人記者ダニエレ・マストロジャコモ氏と共にイスラム原理主義勢力タリバンに誘拐・拘束されていた。ナシュクバンディ氏の切断遺体は、アフガニスタン南部ヘルマンド州で発見されたが、この現場は(先月19日に解放された)マストロジャコモ氏がイタリア政府関係者に引き渡された場所でもある。
マストロジャコモ氏の解放の裏では、投獄されていたタリバン兵士5人の身柄と交換することを条件とした交渉が行われていたされている。しかし今回アフガニスタン政府は、タリバン幹部の解放要求をめぐる交渉を拒否したため、ナシュクバンディ氏は殺害されたと見られている。
ランギーン・ダドファル・スパンタ外務大臣は先月29日、アフガニスタンメディア会議(IPS-The Killid Group共催)の席で「テロリストの釈放を求めるタリバンと交渉を進めるつもりはない」と述べた。タリバンが拘束していたアフガニスタン人通訳者の殺害事件について報告する。(原文へ)
翻訳/サマリー=IPS Japan