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ニュース|バルカン半島|複雑化する組織犯罪に民族・宗教の壁はない

|バルカン半島|複雑化する組織犯罪に民族・宗教の壁はない

【ベオグラードIPS=ベスナ・ペリッチ・ジモニッチ】

ユーゴスラビア崩壊以降、ボスニア・クロアチア・セルビアといったバルカン諸国内では民族、宗教、国境を越えた大規模な組織犯罪が深刻化している。 

先月23日、クロアチアの首都ザグレブで地元週刊新聞社『Nacional』のオーナー、イボ・プカニッチ氏(47)と販売責任者のニコ・フラニッチ氏(35)が車に仕掛けられた爆弾により殺害された。プカニッチ氏は、バルカン諸国地域で蔓延する組織犯罪に関する記事を頻繁に取り上げていた人物である。 

事件には3人のクロアチア人、爆弾を仕掛けたボスニア系セルビア人、共犯のクロアチア人の逃亡を助けたモンテネグロ出身のセルビア人など、異なる民族の人間が犯行に関与した。 

この事件を受け、組織犯罪問題の専門家Milos Vasic氏はIPSの取材で「同地域の組織的犯罪集団の間には国境や民族紛争という概念は存在しない」とし、このような犯罪がバルカン諸国のEU加盟への道を阻む原因になると指摘した。


 
プカニッチ氏の殺害事件後、欧州連合(EU)はクロアチア政府に対しEU加盟条件として組織犯罪の撲滅を強く要求。クロアチアのIvan Simonovic法相は、犯罪組織の取締りを強化すると明言した。 

「バルカン諸国は地域間の相互協力・連携を図り、早急に組織的犯罪や汚職を撲滅しなければならない」と、フランスのミシェル・アリヨマリ内相はザグレブでのEU首脳会合で語った。バルカン諸国を悩ます組織犯罪について報告する。(原文へ) 

翻訳/サマリー=IPS Japan 


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