【クウェートWAM】
クウェート国営石油公社(KPC)と中国国営石油会社Sinopecの子会社である石油商社UNIPECが8月22日、向こう10年間で中国への原油供給量をこれまでのほぼ2倍とする原油供給契約を締結した。これはKPC史上最大規模の契約である。
これによるとKPCはUNIPECに対して2014年から新契約の下で原油の供給を開始するが、供給量は既に失効した前回の契約における1日当たりの供給量16万~17万バレルのほぼ2倍にあたる30万バレルにのぼる予定である。
香港で行われた契約調印式のあと、クウェート代表団を率いたKPCのナセル・アルムダフ国際マーケティング担当常務理事は、クウェート通信の取材に対して、「私たちは今回10年間に及ぶ原油供給合意に至ったことを誇りに思っています。これは運賃込みで原油の対中国輸送は全て我々の船舶を使用する初めてのパッケージ合意となったもので、素晴らしい成果です。これによって原油の掘削から中国への輸出までスムースな運用が可能となります。」「中国は、原油の輸送にクウェートの全船舶の50%以上を動員する新たな販路先です。」と語った。(原文へ)
翻訳=IPS Japan
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