【ドバイWAM】
ドバイのフセイン・ナセル・ルータハ市長は、「市当局は2020年までにドバイを世界で最も持続可能な都市トップ10へと変貌させるべく、開発目標と戦略ビジョンに沿ったグリーンビル条例や関連法規を遂行していきます。」と語った。
このコメントは市長が2020年に開催予定のドバイ万博に向けた準備計画について語った際のものである。ルータハ市長は、「私たちには、『ドバイ万博を通じて世界中の人の心を繋いで、素晴らしい未来を創る』とした国際社会に対する公約を実行に移す義務があります。今日、万博開催までのドバイの一挙手一投足に世界の目が向けられているのです。」と述べるとともに、「今日のドバイの繁栄と進行中の各種開発プロジェクトを見ても明らかなように、指導者による将来を見据えたビジョンと諸計画が評価され、ドバイは万博をホストする機会を勝ち取りました。市当局は、グリーンイニシアチブを研究・実施する持続可能性特別委員会を組織するなど、世界最高水準の持続可能な都市構築にむけた取り組みを開始しています。」と語った。
モハメド・ヌール・マッシュルーム事業局長は、「全ての新規プロジェクトに対してグリーンビル関連条例を厳格に適用し、市当局が管理する諸施設(街灯・公共の文化施設・駐車場・公園・家屋・商業施設・歩道など)の消費電力を大幅に節減すべく、旧システムから新システムへの入れ替え作業を進めています。」と指摘したうえで、「太陽光発電システムを導入することで、歴史的建造物や市内の主な建物に対する照明サービスを向上できるほか、公園や歩道の夜間使用がより便利になり、道路や交差点の照明環境も改善されます、市当局としては、こうした取り組みを通じて、夜間も安全で安心できる環境を提供したいと考えています。」と語った。
事業局ではこれまでに以下の施設において太陽光発電システムへの転換を完了している。ハムダン・スポーツコンプレックス、アル・ムシュリフ公園、アル・バーシャ第二池公園、アル・サフーク公園、アル・ワルカ第二近隣公園、ポート・サイード・プラザ、アル・ワルカ第3コミュニティ施設、アル・アウィール公園、レバフ CF、ハッタCF、ナズワCF。
ジュマ・カリファ・アル・フカエ営繕局長は、「市が管理する諸施設の照明を新たにLED技術を用いたものに変換する作業を進めており、最終的には55%のエネルギー消費削減を目指しています。ドバイ市はこのイニシアチブによって環境保全、エネルギー消費削減、経費削減を同時に実現しており、世界トップクラスの持続可能な都市作り戦略を前進させています。」と語った。(原文へ)
翻訳=IPS Japan
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