【アブダビWAM】
現代音楽と舞踊における最高峰のアーチストの招聘で知られるアブダビ文化遺産庁(ADACH)は、1月―2月に、3名の卓越した芸術家をホストして、今年も「世界ステージ(World Stage)」を開催する。
音楽ファンは、1月21日にドバイの文化財団で開催される、国際的に称賛されているマリの音楽家ハビブ・コイテ氏の公演を堪能するだろう。
華麗なギター演奏と躍動的なアフリカのリズムで知られるコイテ氏と共演グループのバマダ(KLティグイ・ディアバテ氏を含む西アフリカの有名バンド)は世界各地の音楽祭に出演しヒットチャート1位のアルバムで数々の賞を受賞してきた。
またADACHは、1月24日と25日に、エミレーツパレスホテルの劇場で、「ホアキン・コルテス氏とのフラメンコの夜」を開催する。
コルテス氏は20代でフラメンコ界に革新の旋風を巻き起こした人物で、現代的な感受性とジプシーの血を受継ぐダンサーとしてのインスピレーションを武器に限界に挑み続けているスーパースターである。アブダビ公演では、コルテス氏は40名のダンサーとともに、CALEと題した最新のフラメンコショーを披露する。
現代舞踊の振付け師で最高峰の一人であるアクラム・カーン氏とADACHIは、中東の芸術遺産を反映した国際舞台芸術の共同制作プロジェクトを2年間にわたって実施している。その第一弾となる「グノーシス(Gnosis)」は、北インドの古典舞踊カタックダンスと現代舞踊を融合したものを、アラブ伝統のオウド(Oud)・カヌーン(Qanoon)音楽の生演奏に合わせて舞台で演じるものである。本作品は、既にロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場でのプレミアショーで高い評価を獲得し、アブダビでのプレミア公演を経て中東各地で巡業を行う予定である。
本公演は2月25日、26日にアブダビ劇場(マリナモール地区)で開催される。(原文へ)
翻訳=IPS Japan戸田千鶴
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