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ニュース|イラン|スンニ派学生の死刑判決に見る不寛容の証拠

|イラン|スンニ派学生の死刑判決に見る不寛容の証拠


【テヘランIPS=キミア・サナティ】

イラン南東部シスターン・バルチスタン州においてスンニ派バルーチー族の市民権活動家でジャーナリストのYaghub Mehrnahad氏(28)に下された死刑判決は、イランの民族・宗教少数派に対する抑圧を浮き彫りにしている。 

Mehrnahad氏は、逮捕当時バルチスタン州立大学の学生だった。2002年に自身が創設した青少年団体の年次会合に出席した後2007年4月26日に治安警察に逮捕された。 

同団体は、青少年の文化活動を支援する活動を行っていた。


IPSの取材に匿名を条件に応えたテヘランの学生活動家は「Mehrnahadはバルチスタン州以外では無名に近かった。同州を軽視していると政府を批判し、NGOイスラム人権委員会と協力していたことは確かだ。しかし暴力を提唱しているわけではなかったので、なぜ死刑判決が下されたのか誰もわからない。ただ、彼の家族によれば拷問を受けていたようだ。その証拠を隠すための死刑判決ではないかとの疑念が持たれている」と述べている。 

Mehrnahad氏の判決とその容疑について、公式な発表はいっさいない。逮捕時に、バルチスタンの活動家が過激派Jundullahを支援した容疑で逮捕されたことが新聞で報道されただけだ。報道の自由もない中で、大半の情報は、彼自身のブログや人権関連のニュースを扱うアミル・カビル工科大の学生のニュース・ポータルに頼るばかりだ。 

バルーチー族は、少数民族そしてスンニ派であることで差別を受けている。スンニ派は憲法上合法的なイスラム宗派として認められているにもかかわらず、シーア派と同等の権利はない。憲法は、最高指導者と大統領はシーア派でなければならないと定めている。 

シスターン・バルチスタン州ではこの3年あまり、政府軍とJundullahを含むバルーチーの武装勢力との武力衝突が起こっている。 

アムネスティ・インターナショナルの報告によれば、2007年1月から8月の間にイランで報告された166件の死刑執行のうち55件がバルチスタンにおけるもので、その多くは麻薬密売や殺人の容疑で公衆の面前で執行されている。イランの死刑執行率は中国に次いで高い。 

Jundullahは2月11日の声明で、Mehrnahad氏との関係を否定し、同氏に対する死刑判決を非難している。 

イランにおけるスンニ派少数民族への抑圧について報告する。(原文へ) 

翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩 

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