【ラバトWAM】
イスラム教育科学文化機構(ISESCO)は、国際連合に対して、宗教を標的としたあらゆる形の犯罪に対して罰則を適用する国際法を成立させるよう要求した。
ISESCOは、9月9日に発表したコミュニケの中で「フロリダ州の教会「ダブ・ワールド・アウトリーチ・センター」(テリー・ジョーンズ牧師)が9月11日に予定していたコーラン焼却集会は、キリスト教各派の教会、キリスト教、ユダヤ教の聖職者、欧州委員会、米国政府、教皇庁諸宗教対話評議会から非難され、世界中でイスラム教徒による抗議運動を引き起こす引き金となった。」と指摘し、すべての宗教を中傷するあらゆる行為を非合法化する行動を直ちにおこすよう訴えた。
また同機構は、「イスラム教やイスラムの聖地に対する差別的な攻撃がこのように法的な抑止力が不在な中で継続されている現状は人類にとっての汚点である。」と主張した。同コニュニケは、ダブ・ワールド・アウトリーチ・センターの計画を厳しく糾弾するとともに、全てのイスラム教徒コミュニティーに対して、このような挑発的かつ敵意に満ちた態度に接してもイスラム教の高尚な価値観を遵守した行動をとるよう訴えた。
そしてその具体的な方策として、イスラム教徒中心的な価値観を広く知らしめ、イスラム教に対する歪められたイメージや誤解を解く努力をしていくことを推奨した。(原文へ)
翻訳=IPS Japan戸田千鶴