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|コソボ|独立1周年目の不安

【プリシュティナIPS=アポストリス・フォティアディス】

コソボ独立1周年となる2月17日前夜、首都プリシュティナの道路はお祭り気分の若者で湧きかえった。 

1999年、NATO軍爆撃によりセルビア治安部隊が退去して以来、国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)およびNATOコソボ軍(KFOR)が同地の治安維持に当たってきた。しかし、EU文民支援隊(EULEX)に交代するため、12月にUNMIKの撤退が始まると共に混乱が始まった。

 米国およびEU主要国の独立承認により、コソボの国際社会参加への期待が高まったが、独立承認国は54カ国に留まっている。 

ハシム・サチ首相は、独立1年目の成功を讃えているが、国民の苦難は増すばかりである。 

数10億ドルが注入されたものの効果は見えず、失業率は40パーセントを超えており、数千の家族が海外の親類からの援助で生活している有様だ。政府統計によると、毎年3万人強の若いアルバニア人が労働市場に送り込まれて来るが、就職できるのは僅か1/5という。 

サチ首相が約束した大規模な海外投資もなく、大型インフラ・プロジェクトも宙に浮いたままだ。経済活性化努力にも拘わらず、プリシュティナ政府は海外財政支援におんぶに抱っこの状態だ。 

コソボの外交、社会状態は依然にもまして厄介な状態にある。飛び領土内の数千人のセルビア人がコソボの西部、南部に散り、北部では2百万人のセルビア人がアルバニア住民から孤立して暮らしている。セルビア人たちはベオグラードからの援助で生活しているのだ。 

 市民組織「自己決定」のアルビン・クルティ氏は、「北部コソボは実質的な分離地区であり、セルビアと同じ構造で運営されているが、UNMIK、KFOR、EULEXはそれを見逃している。状況は深刻化しており、新たな動乱へ向かっている」と語る。 

クルティ氏の心配を裏付けるかの様に、2月17日セルビアの党代表がプリシュティナから車で1時間のズヴェカン市を訪れ、コソボ・セルビア人協会のメンバーと会い、地域におけるセルビアの主権宣言を採択している。 

あるKFOR兵士は、「北部に住むセルビア人はプリシュティナの権限を受け入れようとしない。今のところ問題は起こっていないが、彼らが一端道を踏み外すと収拾不能な状態に陥る危険性がある」と語っている。 

緊張高まるコソボについて報告する。(原文へ) 

翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩 

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