ニュース|ラテンアメリカ|先住民族出身のジャーナリストが立ち上がる

|ラテンアメリカ|先住民族出身のジャーナリストが立ち上がる

【ラパスIPS=フランツ・チャベス】

国際農業開発基金(IFAD)とインタープレスサービス(Inter Press Service: IPS)が共催する社会開発ワークショップ『Journalistic Minga: Development Indigenous Reporting in Latin America』が11月25日、26日に開催された。Mingaとは伝統的先住民たちによる集会を指している。 

コロンビア・エクアドル・ベネズエラ・ペルー・グアテマラ・ボリビアの先住民族社会出身のジャーナリスト20数名がラパスに集結。各国を代表する記者たちは社会開発促進に向けた共通の利害の確認と各国間の情報交換の必要性について協議した。 

IFADのFarhana Haque-Rahman氏は「ワークショップの目的は、先住民が抱える様々な問題をジャーナリストが詳細かつ正確に報道できるようにすることである」と説明した。世界にはおよそ3億7,000万人の先住民が暮らしているが、(世界人口の5%を占める)彼らの殆どは貧困層である。

 「メディアにおける先住民問題への関心の低さも深刻だ。現地の人々の置かれた危機的状況を世界に発信し、ジャーナリスト同士で包括的な情報ネットワークを構築していくべきである」と、IPSラテンアメリカ総局長のJoaquin Costanzo氏は述べた。 

2日間にわたるワークショップでは、情報伝達の観点や(権利・機会の平等を求める)先住民社会が果たす役割の視点から、彼らの現状について詳しい報告と分析が行われた。 

先住民族ジャーナリストたちの取り組みについて報告する。(原文へ) 

翻訳/サマリ=IPS Japan浅霧勝浩 

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