spot_img
ニュース|テロとの戦い|「アフィア女史を釈放せよ」とUAE紙

|テロとの戦い|「アフィア女史を釈放せよ」とUAE紙

【ドバイWAM】

アラブ首長国連邦(UAE)の英字日刊紙は論説の中で、3人の子どもを持つ母親が、如何にして証明されていない「テロ容疑」の犠牲となったかについて報じた。 

「明らかに彼女は『テロとの戦い』の一環として拉致された数百人に及ぶ犠牲者(その大半は無実の人々)の一人である。」とカリージタイムスは「アフィア・シディキを釈放せよ」と題した論説の中で述べた。 

「アフィア・シディキ博士(38歳)は既に5年に亘って米国により身柄を拘束されており、近い将来拘束を解かれる見通しはない。」

 「シディキ博士をテロ容疑で審議した米国の判事は、彼女を公判に耐えうる精神状態ではないと述べた。これは言うまでもなく、米軍がアフガニスタンと米国で尋問戦術に基づいて拘留中の同女史に加えた拷問と高圧的な尋問の結果である。ところが、パキスタン政府が新たに女史の本国送還を米政府に求めたことから、今後の展開について多くの注目を集めている。」 

”Grey Lady of Bagram”(バグラム=アフガニスタンのバグラム空軍基地内の刑務所)とあだ名されるシディキ女史は3人の子どもの母親で神経科学者である。シディキ女史がどのようにしてアフガニスタンにたどり着き、(米軍によって)アルカイダ指導部を支援したとの容疑で逮捕されるに至ったかの経緯についてはあまり知られていない。 

「シディキ女史の弁護士の主張によれば、パキスタン生まれの同女史は、2003年3月にカラチ空港で子ども達とともに拉致され、以来5年間に亘ってパキスタン或いは米国当局の手によってアフガニスタンで身柄を拘束されてきた。そして今年7月、母国パキスタンが黙認する中、彼女は裁判を受けるため身柄を米国に移送された。」 

「しかし、パキスタン政府は、人権団体やメディアによる圧力に動かされて、米国に対してシディキ女史の本国送還を要請した。しかし米国の法律の下では、本国送還よりも米国の精神病院に終生収容されることになるのではないかとの懸念がある。アフィアの家族や人権団体が繰り返し主張しているように、彼女に対するテロ容疑の論拠にはなぞの部分が多い。」 

「パキスタン当局は、5年前のシディキ女史のカラチ空港からの失踪について詳細不明で事態を把握していないとしている。また、米国当局も、シディキ女史訴訟の理由をアルカイダとの関連容疑ではなく、『尋問官襲撃容疑』としていることからも分かるように、そもそも同女史を訴える論拠を持ち合わせていない。この茶番劇はどこまで行くのだろうか?介助なく自ら立ち上がることもできない独りの女性がどのようにして米軍や尋問官を襲うことができるのだろうか?もし彼女が米国に対するテロ攻撃を計画していたならば、実際彼女が(失踪時)そうしていたように幼い子ども達を連れて行くだろうか?」 

 「明らかに、シディキ女史は、米国による『テロとの戦い』の名の下に拉致された数百人に及ぶ、そしてその大半が無実の、犠牲者の一人である。今日、悪名高いグアンタナモ湾の収容所の閉鎖を約束したバラク・オバマ米国次期大統領に対する国際社会の注目が集まる中、アフィア・シディキ女史の事件は、テロとの戦いの名の下に行われている恐ろしい人権侵害の残酷な事例を示すものである。」 

「この3人の子どもを持つ若い母親は、彼女が犯した可能性が極めて低い犯罪の代償を既に払わされてきた。しかも、シディキ女史が有罪というならばそれを立証する責任は米国政府にあるのである。シディキ女史は既に医学、精神医学双方の治療を必要としている状態である。米国当局は、シディク女史の本国帰還を直ちに認め、彼女を今日の状態に陥れた補償を行うべきである。」と論説を締めくくった。 (原文へ
 
翻訳=IPS Japan浅霧勝浩 

最新情報

第7回世界伝統宗教指導者会議

NPT再検討会議:関連行事(核の先制不使用)

NPT再検討会議:広島県知事、カザフ大使訪問

NPT再検討会議:被爆者証言

NPT再検討会議:SGIインタビュー

2022 ICAN FORUM in Vienna

パートナー

client-image
client-image
client-image
client-image
client-image
client-image
Toda Peace Institute
client-image
Kazinform

書籍紹介

client-image
client-image
seijikanojoken