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|メディア|米国の調査報道の歴史を振り返る

【ニューヨークIPS=ウィリアム・フィッシャー】

調査報道といえばまず思い浮かべるのが、カール・バーンスタインと、ボブ・ウッドワードだろう(二人はまとめて「ウッドスタイン」と呼ばれる)。彼らは、ウォーターゲート事件を報道したことで一躍有名になった『ワシントン・ポスト』の記者である。しかしそれよりも以前に、調査報道を行う優秀な記者がいたのである。 

アプトン・シンクレア(1878-1968)は、米食肉包装業界の非人間的・非衛生的な職場実態を暴露した。レイ・スタナード・ベイカー(1870-1946)は、人種的分断の状況を初めて伝えた。ジョセフ・リンカーン・ステファンス(1866-1936)は政府の腐敗問題に取り組んだ。イダ・ターベル(1857-1944)はスタンダード・オイル社の市場独占問題を調査した。I.F.ストーン(1907-1989)は、1964年当時、トンキン湾事件[訳者注:同年8月、北ベトナム沖のトンキン湾にて、米艦船がベトナムの魚雷艦から攻撃されたとされる事件。のちに、米政府による意図的なでっち上げ事件であることが発覚した]に関するリンドン・ジョンソン大統領の説明に疑問を呈した唯一の米国人ジャーナリストであった。最後に、ジョージ・セルデス(1890-1995)は、1950年代初頭、「共産主義者」とのレッテルに対抗して戦った人物である。

 現在でも、イラクのアブ・グレイブ刑務所の実態を暴露したセイモア・ハーシュのように、優れた調査ジャーナリストは存在するが、以前に比べると、調査報道というジャンルは弱くなってきたように見える。報道を行うための技術は以前にもまして発展しているこの時代に、そうしようとする動機が以前より弱まっているのは実に皮肉である。ここでは、米国の調査報道の歴史を振り返る。 

翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩 


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