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│メディア│HIV/AIDS患者のための新感覚マガジン

【ブエノスアイレスIPS=マルセラ・バレンテ】

「国際女性HIV/AIDS患者の会」のラテンアメリカ・カリブ海支部が、ファッションや娯楽といった要素を含んだ、HIV/AIDS患者のための新しい感覚の雑誌をこの2月から発行し始めた。その名も『あなたはひとりじゃない』(No estas sola)。雑誌は患者の会の支部があるラテンアメリカ20ヶ国で発行されている。 

編集長のマリア・マンジージャさんは語る。「病院においてある雑誌ってのは、たいてい、HIVに感染している患者を悲劇の人生を送る犠牲者として描いています。でも、私が知っている患者は、もっと幸せそうで、エネルギーに満ちていて、タバコをすわない健康な生活を送っていて、自分の免疫システムに気を遣いながら生きているんです。」

 そこで彼女たちが創刊した雑誌では、単にHIV/AIDSに関する情報を提供するだけではなく、女性患者たちのネットワークに読者をひきつけ、生活がより楽しくなるような記事を提供することに重点が置かれている。 

ある記事では、女性患者とその家族の生活に焦点が当てられている。フランスの写真家ジョエル・ドレの撮った写真には、笑顔で健康的な2~3人が常に写っているのだが、そのうちどれが患者なのかは明示されていない。実際には、どれが患者なのかを読者が写真から見分けることは難しいのだ。 

また、別の記事では、アルゼンチンのデザイナーであるマリア・チェルが、体の美しい魅せ方について語っている。抗レトロウイルス薬を服用すると、副作用によって体の脂肪が変形し、顔や四肢、腹や乳房などが奇形になることがある。この記事では、脂肪が変形した患者が自分の体をいかに美しく見せることができるかを教えてくれるのである。 

女性エイズ患者のための新しい雑誌創刊の話題について報告する。(原文へ) 

翻訳/サマリー=IPS Japan 

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