【テルアビブIPS=ダーン・ボーウェン】
1月10日土曜日夜、ガザ攻撃の即時停止を求め、2,000人あまりの市民が参加して平和集会がテ
ルアビブの中心地にある国防軍司令部と国防省の前で開かれた。ガザ空爆開始後3週間で3回目の集会である。
この反戦デモを組織した「ピース・ナウ」のYosef Douek氏は「ガザの子どもたちもスデロットの子どもたちも平和で安全に暮らしたいと願っている。こうした軍事行動を継続しても意味がない」と訴える。
パレスチナとイスラエルの合同NGOである「オルタナティブ情報センター」が1月10日をイスラエルによるガザ戦争反対の力を結集するグローバルデーにしようと呼びかけたことに応え、イスラエルの平和運動グループ「グシュ・シャローム」も「ピース・ナウ」に加わった。
Yosef Douek氏は「私たちの行動の影響力は極めて限られているとは思うが、世論に働きかけるためにできることを行っている。この国ではメディアは政治的コンセンサスを破ることに関心はなく、同時に私たちのメッセージに対する政治的アプローチもまったくないからだ。少なくともこの段階では皆が愛国心から戦争を支持したいと思っている。だがそれもすぐに変わってくると思う。過去における戦争と同様、世論の支持は崩れるだろう」と述べている。
戦争に反対する詩人やアーティストの作品を集めて先週出版した小冊子を反戦デモで配布した国際的に著名なユダヤ人アーティスト・作家で活動家のRonen Eidelman氏は「過去の戦争との違いは、暴力が過度に用いられている点。世界の大きな怒りをかっている」と話す。
イスラエルの左派政党メレツの党員Ido Gideon氏は、イスラエル人にはホロコーストに対する思いがあるようにパレスチナ人にはイスラエル建国時における大虐殺ナクバに対する思いがあると指摘し、「イスラエル人とパレスチナ人は罪ではなく苦悩について話し始めるべきときだ」と言う。
ガザ攻撃に反対するイスラエル国内の声について報告する。(原文へ)
翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩
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