【The Astana Times=アッセル・サトゥバルディナ】
カシム=ジョマルト・トカエフ大統領は、新年のスピーチで2024年のカザフスタンにおける重要な進展を強調し、過去1年が「重要な出来事に彩られた年」であったと述べた。この内容はアコルダ大統領府の報道部が伝えた。
「この家族志向の祝日において、まず最初に、我が国の平和と繁栄、そして全ての市民の幸福を心から願っています。2024年は多くの出来事があり、重要な進展に彩られた1年でした。我々が開始した包括的な改革は、その最初の成果を上げました。」と、トカエフ大統領は約10分間のスピーチで語った。
経済発展
「私たちは新しい経済方針を実行するために果断な一歩を踏み出しました。製造業は急速に発展し、大規模な工業企業が立ち上がり、投資環境も改善しました。」とトカエフ大統領は述べた。
カザフスタン経済省の最新データによると、2024年の11か月間で国内総生産(GDP)は4.4%成長した。分野別では、農業と建設業が最も高い成長を示している。貿易は8.2%、輸送サービスは8.1%、製造業は5.3%の成長を記録した。また、2024年にはカザフスタンは、国際経営開発研究所(IMD)の世界競争力ランキングで67か国中35位にランクインした。
「何千キロもの道路が再建され、国内最長の橋が完成しました。我が国の農業生産者は記録的な収穫を達成しました。」とトカエフ大統領は付け加えた。
国際的な評価
トカエフ大統領は、国際舞台におけるカザフスタンの影響力が高まっていることを強調し、アスタナが国際機関の重要なサミットを開催したことに言及した。
「最高レベルで開催された ワールド・ノマド・ゲームズ(世界遊牧民競技会) には、89か国から数千人のアスリートや外国のゲストが集まりました。この大会は、遊牧民文明の独自性と独創性を世界に示す場となりました。」とトカエフ大統領は述べた。
また、「カザフスタンのアスリートたちの勝利のおかげで、我が国のターコイズの旗がオリンピックやパラリンピックの舞台で誇らしく掲げられました。さらに、我が国の学生たちも国際学術大会で多くのメダルを獲得しました。」と語った。
国民の連帯
トカエフ大統領は、春に発生した壊滅的な洪水にも言及した。この災害では数千人が避難を余儀なくされた。
「これらの困難にもかかわらず、我が国民は連帯と揺るぎない団結を示しました。被災者全員が必要な支援を受け、国家は誰一人取り残さず、すべての義務を果たしました。」と述べた。
今後の展望
トカエフ大統領は、「2025年をさらに実り多い年にするために、私の力の限りを尽くします。」と述べた。
「私たちは、体系的な改革を継続し、計画したすべての取り組みを実行していきます。」と語った。
また、「政府は、経済の安定した成長を確保するために効果的に取り組む必要があります。新たな生産施設を立ち上げ、事業環境を改善し、道路の建設を続け、公共サービス分野の問題に対処しなければなりません。」と述べた。
さらに、デジタル技術、特に人工知能(AI)の活用を引き続き推進するべきだと強調した。
「これらすべての取り組みの主な目標は、国民の幸福を向上させることです。」と締めくくった。(原文へ)
INPS Japan/The Astana Times
この記事は、The Astana Timesの許可を得て掲載しています。
Link to the original article on the Astana Times:https://astanatimes.com/2025/01/president-tokayev-highlights-nations-developments-in-new-year-speech/
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