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地域アジア・太平洋シンガポールとラオス、民主主義の欠如では同類

シンガポールとラオス、民主主義の欠如では同類

【バンコクIPS=マルワーン・マカン・マルカール】

シンガポールは東南アジアでもっとも裕福な国かもしれないが、その選挙制度は共産主義一党独裁の貧しい国ラオスにも匹敵する。

5月6日の投票日に向け選挙戦が開始されたシンガポール議会(定数84)の総選挙だが、野党側が定数の半分を上回る立候補者の擁立を果たし、過去の選挙戦とは異なり投票日前の与党・人民行動党(PAP)の勝利宣言を阻むに至った。残りの37議席はPAP候補が当選を果たしている。

しかし、野党側の選挙戦を阻もうとするPAPの試みはこれまでと変わりない。野党側の口を封じ、選挙前の議論を阻止しようというリー・シェンロン現政権の試みは、4月30日に実施されたラオスの国民議会選挙の実情とその精神・意図に何ら違いは見られない。

 国際的なメディア監視機関である国境なき記者団(RSF)は、表現の自由の権利に関する昨年の調査で、シンガポールを167カ国中140位、ラオスを155位にランクしている。RSFの東南アジア代表フィリップ・ラトゥール氏は「新技術の活用では先進国のシンガポールだが、サイバースペースにおける表現の自由では未だ中世だ。選挙戦ではブロガーもウェブマネジャーも特定の候補者を支援する権利が認められていない。この点ラオスやベトナム並だ」とIPSの取材に応えて語っている。

その一例は野党シンガポール民主党(SDP)とチー・スンジュアン党首である。シンガポール政府はSDPによるPAP批判を禁止、党機関紙や公衆の前での意見表明すら厳しく取り締まっている。反対意見を封じる戦略は、リー・クァンユー初代首相、ゴー・チョクトン前首相の方針を追随するものである。シンガポールに本拠を置くNGOシンク・センターのシナパン・サミドライ会長は「野党側は選挙期間中、ブログ、インターネット、ポッドキャストなど電子メディアを一切利用できない」とIPSの電話取材に答えている。

初の総選挙を迎えるシェンロン首相は、あくまでも公正な選挙制度だと主張しているが、域内民主活動家の団体Alliance for Reform and Democracy in Asiaも、昨年の「アジア民主主義指標(ADI)」でアジア16カ国中シンガポールをビルマに次いで最下位としている。「きわめて抑圧的社会」とADIで評価されているシンガポールの総選挙について報告する。(原文へ

翻訳/サマリー=IPS Japan

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