【ホニアラIDN=カリンガ・セレヴィラトネ】
南太平洋地域のソロモン諸島の首都ホニアラで発生した暴動とその背景を分析した記事。11/24にマナセ・ソガバレ首相の退陣を要求するデモ隊が暴徒化して放火や略奪が発生し、政府の要請を受けた豪州の軍と警察が11/26に現地入りした。暴動が起きた背景には、同国最大の人口を占めるマライタ島(=州)出身住民による、ソガバレ政権の内政運営や、同島の経済開発の遅延への不満、台湾との2019年の断交や中国との国交樹立への反発等が指摘されている。マライタ島は、中国寄りの傾向を強めるガダルカナル島の中央政府の外交方針に反して、台湾との密接な関係を維持している。一方、中国はソロモン諸島を含む太平洋諸国との包括的新戦略パートナーシップと、南太平洋非核兵器地帯を基軸とした核不拡散体制の推進(AUKUSへの対抗を意図したもの)を表明している。(原文へ)
INPS Japan
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