【ブルックリンIPS=スティーブン・リーヒ】
遺伝子組換え食品に関する国際的な枠組み合意を話し合う各地域・レベルの会合が進められている中、5月30日からカナダのモントリオールで開催予定の会合への出席を予定しているアフリカからの使節テウォルデ(2000年スウェーデン国王からノーベル賞に相当するというRight Livelihood Awardを受賞した科学者でバイオセーフティ合意の父と言われる)のビザ申請が拒否される事態が発生した。
テウォルデは、カナダ政府、米国政府の方針に反して、人体に害を及ぼす恐れのある遺伝子組換え組織(種や作物)に対する国際的な法的枠組みを構築することを主張しており、今回のビザ発給の拒否は各方面で物議を醸し出している。バイオセーフティーを巡る諸議論と今回のビザ発給拒否が及ぼした一連の国際会議への影響を報告する。(原文へ)
翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩