【メデア・ベンジャミン、ニコラスJ.S.デイヴィス】
ウクライナ危機について、①ロシアによる軍事侵攻、②ウクライナ内戦の激化(→ロシア軍の介入)、③外交による危機回避、の3つのシナリオから、米国の地政学的な狙いを分析したメディア・ベンジャミン、ニコラス・デイヴィス氏による視点。著者らは、①②の場合、欧州の米国への依存が決定的となり、30年前の鉄のカーテンが東に移動した形で冷戦構造が復活すると見ている。これは冷戦後の多極化した世界を否定し、国民のニーズを顧みることなく軍事費を増大させてきた軍産複合体の思惑に沿うものであり、この危険な動きを、21世紀の人類共通の脅威に対する協力と軍縮を通じた平和と安定に転換するためにも、NATOの役割の再評価を含めて状況の再検討を訴えている。(原文へ)FBポスト
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