【アブダビWAM】
地元英字日刊紙「ナショナル」は、アブダビ運輸局が推進している「パークアンドライド・イニシアチブ」を称賛して、「市民が公共交通機関を積極的に活用することで、貴重な天然資源を節約できる。」と報じた。
同紙は1月20日付の論説の中で「マイカー依存の現状を改革するには、市民の認識が変わらなければならない。」と報じた。アブダビ運輸局は1月16日、「マイカー利用を減らしできるだけ公共交通機関を利用しよう。そうすればアブダビの交通渋滞と公害はまもなく過去の遺物となるだろう」というスローガンとともに、「パークアンドライド・イニシアチブ」を開始した。
同紙が伝えたところによると、ザイード・スポーツ・シティにはアブダビ各地へとつながるシャトルバスの発着場があり、利用者は周辺に設けられた無料駐車場にマイカーを停めて利用できるという。
アブダビ運輸局は2008年に公共バスの運行を開始して以来、一貫して首都圏の路線網の拡大と運行バス台数の増強を図ってきた。「UAEでは国内輸送網の刷新が進められており、アブダビでも近い将来、高速鉄道、路面電車、地下鉄などマイカー以外の移動手段が充実する見込みだ。」と同紙は報じた。
「残念ながら、UAEでは公共交通機関を利用した方が安価で安全なうえに、駐車場を探し回る煩雑さからも解放されるというメリットがあるにも関わらず、依然としてマイカー文化が支配的なために、アブダビ市民も公共交通機関全般を避ける傾向にある。」とナショナル紙は報じた。(原文へ)
翻訳=IPS Japan
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