ニュース|世界経済フォーラム|危機を作り、危機後の世界を探る

|世界経済フォーラム|危機を作り、危機後の世界を探る

【ジュネーブIPS=グスタヴォ・カプデヴィラ】

水曜日から世界経済フォーラム(ダボス会議)が開催される。多国籍企業の利益を考えるビジネス界のエリート、シンクタンク、政府首脳、政治家など、2,500人がスイスのリゾート地に集まる。 

報道機関は自由市場のイデオロギーに組みするもののみに、概ね限定されており、いくつかのセッションは、非公開で行われる。39回目となった今回の会議のタイトルは「危機後の世界の形成」である。

 創始者のクラウス・シュワブ氏は、ダボス会議がイデオロギーを有しているという批判を否定する。この10年間で極端な私欲が先行したことは修正されるべきだが、「資本主義改革」は果たされるべきてあると述べた。 

今週ジュネーブで国連人権委員会の諮問委員会に出席するジャン・シグレール博士は、同会議を批判し、「皮肉と傲慢と盲目そのものである。」と、IPS記者のインタビューで語った。シグレール博士は出席者の贅沢も批判する。政府に640億スイスフラン(5,630万ドル)の損失補填援助を受けたUBS(スイス銀行)の代表は、豪華ホテルに滞在している。 

20年前に同会議は規制緩和、市場の自由化、民営化を高らかにうたい、参加者は利潤の絶頂を謳歌していた。「ダボスに来ている銀行家や事業家の半分は、とっくに監獄に送られてしかるべきだ。彼らは世界を占有するための、イデオロギーの基礎を作ったのだ。」とシグレール博士は述べた。同博士によると、会議で元世銀頭取のウォルフェンソン氏は、「国家なき世界政府が究極の目標である。」と述べ、喝采を浴びた。 

新自由主義に基づく経済を先導し、今回の危機の原因を作ってきた人々が集うとの批判もあるダボス会議から報告する。(原文へ) 

翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩 

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