【アスタナThe Astana Times=アイマン・ナキスペコワ】
カザフスタンのカシム=ジョマルト・トカエフ大統領は12月18日、日本への初の公式訪問の一環として、徳仁天皇陛下と会見した。大統領府(アコルダ)広報が伝えた。
会談でトカエフ大統領は、日本側から受けた温かい歓迎に謝意を示すとともに、日本が規律と強靱さによって長年にわたりカザフスタン国民に感銘を与えてきたと述べた。

また、両国は相互尊重を基盤に、幅広い分野で協力を重ね、長年にわたる友好関係を築いてきたと強調した。
これに対し徳仁天皇陛下は、トカエフ大統領の訪日が日カザフスタン関係にとって重要な節目となり、二国間関係を新たな段階へと引き上げる契機になるとの期待を示された。
両者は、主要な協力分野に加え、国際情勢についても意見を交わした。
また、トカエフ大統領は、1920年に創建され、皇室ゆかりの神社として知られる都内有数の神社、明治神宮を参拝した。
戦略的利害と貿易動向
今回の訪問期間中、エネルギー、再生可能エネルギー、デジタル化、鉱業、運輸分野を中心に、総額37億ドル超に上る40件以上の商業協定が締結される見通しである。
両国間の貿易額は2024年に18億ドルに達した。2025年最初の9か月では13億ドルとなり、前年同期比で1.9%減少したものの、貿易構造自体は概ね安定している。
カザフスタンと日本は1992年の国交樹立以降、首脳級の相互訪問、議会交流、共同委員会を通じて、安定した外交関係を維持してきた。日本はカザフスタンをユーラシアにおける安定したパートナーと位置づけ、カザフスタンは日本を、外交において一貫性と責任感を備えた重要な協力国と見なしている。

カザフスタンから日本への輸出は、引き続きフェロアロイが約95%を占める一方、農産品、水素、不活性ガス、銅などの輸出も徐々に拡大している。日本からの輸入品には、自動車、産業機械、ハイテク機器が含まれる。
カザフスタン外務省によると、過去20年間で日本企業は、主に石油・ガス、冶金、機械、物流、医療分野において、約90億ドルをカザフスタンに投資してきた。現在、60社以上の日本企業が同国で事業を展開しており、日本資本が関与する企業は約100社に上る。
INPS Japan/The Astana Times
Original URL: https://astanatimes.com/2025/12/president-tokayev-meets-japans-emperor-naruhito-during-first-official-visit/
関連記事:













