兵器システムの自律性に関する新たな国際法を求める声
このプレスリリースは、創価学会インタナショナル(SGI)が2022年5月25日に発表したものであり、同団体の許可を得て再掲載しています。
【東京=共同通信JBN】
人間の生死の決断をどこまで機械に委ねる覚悟があるのか、この重要な問題を提起する23分間のドキュメンタリー映画「インモラル・コード」が、5月24日にオンライン視聴を開始した。
この映画は、人間の意思決定の複雑さと、誰を殺すかを「決定」しうる自律型兵器がもたらす危険性を巧みに問題提起している。
インモラルコードは、市民社会組織の国際ネットワーク「キラーロボット反対(SKR)」が製作したもので、視聴者に、兵器システムにおける自律性を規制する新しい国際法を求める署名活動に協力を要請している。
創価学会インタナショナル(SGI)は、2018年から「キラーロボット反対(SKR)」の国際メンバーになっている。SGI国連事務所ジュネーブ連絡所の所長で、「キラーロボット反対(SKR)」作業部会の代表であるヘイリー・ラムゼイ=ジョーンズ氏は、表現、人種、ジェンダーに関する問題について映画製作者に助言した。
ラムゼイ=ジョーンズ氏は、「AIは中立ではありません。人種差別は、設計プロセス、生産、実装のあらゆるレベルで作用し、これは有色人種のコミュニティー、特に黒人女性に関して驚くべき割合で誤認識をもたらすことが示されています。」と語った。
映画「インモラル・コード」の発表会が5月19日にロンドンのレスタースクエアにあるプリンスチャールズシネマで開催され、上映後には専門家パネルが、私たちは誰もが脆弱であることと、国際的に拘束力を持つ法律が緊急に必要であることを強調した。SGIは、アムネスティ・インターナショナル、Article 36、婦人国際平和自由連盟(WILPF)と共に、この発表会を支援した。
専門家パネルに登壇した「キラーロボット反対(SKR)」自動化意思決定調査課長であるキャサリン・コノリー氏は、次のように促した。「この映画を観て、共有してください!各国は、他の兵器システムを禁止し、規制するための国際条約を締結しています。このケースでもできない理由はありません。必要なのは意志です。」
映画「インモラル・コード」は、国連において協議資格を有するNGOとしてのSGIの活動を紹介している最近開設されたウェブサイト「SGI Action for Peace」で紹介されている。
SGIはまた、核兵器を廃絶するための闘いにも取組んできており、新ウェブサイトの関連資料には、広島と長崎の原爆犠牲者自身による証言映像があり、オリジナルの日本語音声と中国語、英語、フランス語、スペイン語の字幕付きで視聴ができる。また、50人の証言を収録した書籍「Hiroshima and Nagasaki: That We Never Forget」も自由に閲覧できる。
「キラーロボット反対(SKR)」は、180以上のNGOと学術パートナーからなる世界的なネットワークで、新しい国際法の開発を通じて、武力行使に対する人間の意味のあるコントロールを確保するために活動している。
創価学会インタナショナル(SGI)は、1983年以来、国連経済社会理事会(ECOSOC)において協議資格を有するNGO。創価学会は、平和、文化、教育を推進する1,200万人の多様かつ世界的な仏教コミュニティーである。(原文へ)
INPS Japan
関連記事: