【ガボロネIPS=エフライム・ヌシンゴ】
「景気悪化で採掘労働者だけでなく全ての従業員が困窮している」。Christian Motsamai(仮名)はかつてダイヤモンド鉱山で働いていたが、鉱山の操業停止により職を失った。
世界的な不況のあおりを受け、ボツワナではダイヤモンド採掘企業最大手デブズワナ(Debswana)が2か所の鉱山(オラパ鉱山第2プラント、およびDamtshaa鉱山)を年内に操業停止すると発表。これに伴い多くの鉱山労働者が苦境に陥っている。
Motsamaiは「歴史的に見てもこの業界でこれほど需要が激減したことはない。雇用状況は益々悪化するだろう。我々はこの先どうなるか予測すらできない」と、不安を隠しきれない様子で語った。
フランシスタウンの西190kmにあるLetlhakane鉱山近くの村に暮らすKaone NaremoもIPSの取材に応じ、村の現状を説明した。「失業者の急増は小規模事業者にも打撃を与えている。この小さな村は徐々に『地獄』へと変化しつつある」
「我々はすでに退職金についてデブズワナ社と契約を交わしている。従って、従業員には残るよう説得しているところだ」と、労働者支援に取り組む『ボツワナ鉱山労働組合(BMWU)』のJack Tlhagale氏は話した。
不況による鉱山閉鎖に揺れるボツワナについて報告する。 (原文へ)
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