INPSは、ローマ教皇庁の人間開発のための部署と諸宗教対話評議会が主催した「宗教と持続可能な開発目標(SDGs)に関する国際会議:地球と貧者の叫びに耳を傾ける」(3月7日~9日)を取材した。会議期間中、INPS Japanの浅霧勝浩マルチメディアディレクターがラメシュ・ジャウラ編集長と共に、インドの学者・環境活動家で、食料主権の主唱者であり、アルテルモンディアリスム(もう一つの世界主義)に関する著作もあるヴァンダナ・シヴァ氏にインタビュー取材した。
シヴァ氏は、今回の会議で「ヒンドゥー教徒の観点」について発言したが、IDNの取材に対して、「ヒンドゥー教とキリスト教の深い精神的な観点には大きな違いはありません。両者とも、使っている言葉は違えど、被造物の保全(Integrity of Creation)について論じています。」
「(ヒンドゥー教では)ウパニシャッドのなかで『貪欲を避けよ』と説きます。一方、イエス・キリストは金貸しのところに行ってテーブルをひっくり返しました。つまり、基本的な原則は共通しているのです。ヴェーダとウパニシャッドは世界最古のスピリチュアルな文献であり、人類が地球上で生命を維持していくための生き方を示しています。したがって、主な違いは、アブラハムの伝統は約2000年であるのに対して、私たちのそれは1万年であるということだけです。つまり、前の時代を生きた女性たちは常に賢明だったということです。」と語った。
Vandana Shiva, who participated in the 'International Conference on Religions and Sustainable Development Goals (SDGs): Listening to the cry of the earth and of the poor', held in Vatican City, from March 7-9, 2019, talks about the Hindu perspective as far as the role of religion in achieving SDGs is concerned. She is of the view that there is no difference in the deep spiritual perspective of Hinduism and Christianity. Both talk about the integrity of creation, though they use different words.
INPS Japan
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