「核の危機を超えて」というテーマを掲げてミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領が主催した世界政治フォーラム(World Political Forum)がイタリアのローマで開催(4/16-17)され、IPS Japanから浅霧勝浩理事長(WPF日本事務局)がラメシュ・ジャウラIPS欧州総局長と共に取材した。フォーラムには、現役・元政府高官、市民社会組織の代表など約20か国から70名が参加した。
日本からは、2007年9月から「核兵器廃絶へ向けての民衆行動の10年」を立ち上げ、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)等の国際反核運動と協力している創価学会インタナショナル(SGI)が参加した。平和運動局長・寺崎広嗣氏はIPSの取材に対し、「国際政治の場で、非現実的なビジョンとしてしか捉えられていなかった核廃絶への流れが生まれていることは、極めて重要なチャンスの到来だ」と述べた。
SGIはこのローマでの国際会議に参加した三つの民間団体のうちの一つ。他の2団体は、1500団体超の市民社会組織や地元当局のネットワークを結ぶイタリア平和円卓会議(Italian Peace Roundtable)と、米国に本拠を置き核軍縮、特に核の軍備管理・拡散防止・軍縮を焦点に、法律に基づく国際安全保障協力の強化を目指す世界安全保障研究所(GSI)である。
IPS Japan
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