【ニューヨークIDN=メディア・ベンジャミン】
アフガン復興費として米議会が認めた1440億ドルの内、880億ドルが今般早々に瓦解したアフガン治安部隊の訓練・装備・人件費に使われ、155億ドルがアフガニスタン復興担当特別監察官が指摘したところの「(復興目的以外の)途方もない無駄」に費やされ、かろうじて2%未満が開発目的使用されたことが明らかになっている。極度に腐敗したアフガン政権の下では、全人口の4分の3を占める農村部は開発支援の恩恵はほとんど受けておらず、米軍支配下の終わらぬ戦争と政府の腐敗に将来を絶望した一般国民の不満が、タリバン急拡大の下地になっていたと見られている。米国と西側同盟国は人権・民主主義の名の下にアフガン政府資金と国際機関の援助凍結を進めているが、これは結果的に(これまでも援助がほとんど届かなかった)極貧と新型コロナウィルス感染症第3波に晒されているアフガン国民に飢餓と人道危機をもたらすことになると警告している。(原文へ)
INPS Japan
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