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|UAE|Tシャツで始める失明患者の救済

【ドバイWAM】

世界には治療可能な失明症(白内障緑内障ビタミン欠乏症等)で苦しんでいる人が4千万人いる。これは世界の全盲人口の実に8割に相当する。しかし患者の大半は途上国に暮らす貧しい人々で、治療費が払えないか、あるいは、治療という選択肢があることを知らないために、失明の状態で放置されているのである。

中東のドバイを拠点にこれまで様々なチャリティーキャンペーンを展開してきたオンラインプラットフォーム「juuduu.com」は、UAEのヌールドバイ財団と連携して、失明症に関する啓蒙活動と巡回眼科診療キャラバン(Mobile Eye Camps)活動を支えるための資金集めを開始した。

「途上国の貧しいコミュニティーで暮らすことに伴う様々な不便、しかも四六時中暗闇に囲まれていなければならないというハンディキャップを負った状態を想像してみてください。」とjuuduu.comマーケティング部長のタリク・マゾルカ氏は語った。
 
「そのような全盲患者にとって治療を受けるということは、単に視力が回復するということにとどまらず、まさに再び生きる望みを与えられるようなものなのです。私たちは、地域コミュニティーの協力を得ながら、パートナーであるヌールドバイ財団が実施している巡回眼科診療キャラバンを通じてできるだけ多くの盲目患者に治療を受ける機会を提供したいと考えています。」

juuduu.comでは、このキャラバン運転資金を集めるために特製Tシャツをはじめとしたキャンペーン商品を販売している。また、特設ウェブサイトを通じて、この治癒可能な失明症に関する基本情報と、この病が比較的容易に予防・治療できる事実を発信し、この問題に対する一般の人々の認識を高めるキャンペーンを展開している。

ヌールドバイ財団のマナル・タルヤムCEOは、「当財団は世界の支援を必要とする数百万の人々に援助の手を差し伸べてきました。これまで、一次医療施設が整っていない村々に対しては、病気予防キャンペーンや巡回治療キャラバンを実施してきました。当財団は、CSR(企業の社会的責任)に取り組む企業との協力を通じて得た支援や資金をもとに、多くの国々で(2013年現在、アジア・アフリカ10か国:IPSJ)で、単に治療を施すだけではなく、患者の人生を変え、周りのコミュニティー全体が成長・繁栄するような持続可能なプログラムを展開しています。」と語った。(原文へ

翻訳=IPS Japan

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