ニュース|パキスタン|タリバン支配、いよいよペシャワールにまで拡大か

|パキスタン|タリバン支配、いよいよペシャワールにまで拡大か

【ペシャワールIPS=アシュファク・ユスフザイ

パキスタン北西部、ペシャワールのハヤタバード地区(Hayatabad Township)は300万人が暮らす新興住宅地域である。しかし、最近この地域にもタリバン復活の波が徐々に押し寄せている。

タリバンが勢力を拡大している同地域では近年、暴力や破壊行為、誘拐、略奪などが後を絶たない。ハヤタバード地区ではラシュカール・エ・イスラム(Lashkar-e-Islam)の指導者Mangal Baghに対する軍事作戦が続けられている。

住民の1人Asim Gulさんは、前もって家族を北西辺境州(NWFP)の安全な村に移動させた。彼はIPSの取材で「先月も自宅近くでロケット砲弾が落ち周辺はパニックに陥った。現在も私は眠れぬ夜を過ごしている」と不安な気持ちを語った。

 政治学の講師Sajjad Ahmed氏は「ペシャワールを除くNWFP全ての地域でタリバンは勢力を伸ばしている。従って、タリバンが次に制圧に乗り出すのはペシャワールだ」と説明する。

しかし、地元警察や民兵組織ではイスラム兵士に歯が立つわけがない。ペシャワールにある30箇所の警察署は午後8時以降になると閉めてしまうという。ペシャワール郊外でも5月に起きた手榴弾による警察官への攻撃以来、夜間巡回が全く行われていない。

ペシャワール大学のAshraf Ali教授は「連邦直轄部族地域(FATA)を直接支配している連邦政府が、武装勢力の拡大阻止に向け真剣に取り組まない限り、NWFPの混乱は収まらない」と分析する。ペシャワールの制圧を狙うタリバンの最近の動きについて伝える。(原文へ

翻訳/サマリー=IPS Japan

米国:「イランによるタリバン支援」説、否定される

最新情報

中央アジア地域会議(カザフスタン)

アジア太平洋女性連盟(FAWA)日本大会

2026年NPT運用検討会議第1回準備委員会 

「G7広島サミットにおける安全保障と持続可能性の推進」国際会議

パートナー

client-image
client-image
IDN Logo
client-image
client-image
client-image
Toda Peace Institute
IPS Logo
Kazinform

書籍紹介

client-image
client-image
seijikanojoken