【ハバラドゥワIPS=アマンサ・ペレラ】
ピヤセナは68年の人生の中で、過去5カ月間ほど悲惨な経験をした時期はなかった。彼は昨年12月26日の津波(約30,000人が死亡、100万人が国内難民となった)で娘を失い、半壊した家(テントを張って雨をしのいでいる)に妻と取り残された。
先週(5月17日閉幕)、スリランカ開発フォーラムに参加した援助供与国・団体はスリランカの津波被害の再建支援として前例のない30億ドルの供与を約束したが、ピヤセナのように、遅々として進まない被災地の復興計画の下で、未だにテント生活を強いられている多くの被災者にとっては、現実に住宅が再建されない限り国際社会の支援を実感することはできない(5月15日現在、津波被災者向け住宅として建設予定の77,561棟中、実際に建設されたのは僅か119棟に過ぎない)。最貧困層を直撃したスリランカにおける津波被害の影響と、国際社会の援助表明にも関わらず復興作業が遅々として進まない被災地の現状を報告する。(原文へ)
翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩
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