【ドバイWAM】
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ市当局は61の政府・民間団体と協力して、2月19日の「第5回カーフリーデー」に向けた準備を整えている。
2月10日にデイラ地区の市庁舎で参画組織(エミレーツトランスポート、ドバイ赤新月社、ドバイ不動産グループ、アルセルカールグループ等)の代表列席のもとで記者会見を開いたフセイン・ナセル・ルータハ市長は、「当日、参加団体の職員は、メトロ(地下鉄)、バス、アブラ(水上タクシー)といった公共交通機関を利用して職場に通勤します。」と語った。
このイニシアチブは二酸化炭素排出の削減に貢献するとともに市民に対して地球温暖化問題とその対処策についての認識を広めることを目的としている。
ルータハ市長は、「このイニシアチブは、環境保全とドバイの渋滞緩和に資する公共輸送機関を積極的に活用する文化を育んでいくうえで、ドバイ市関連部署と民間参加団体の間の連携を強化していくことになるだろう。」と語った。
ルータハ市長はまた、交通渋滞の原因となっている増え続ける自動車台数を減らすために、一人あたりが所有できる車両台数の制限や車両所有資格の見直し、公共輸送機関の拡充、駐車料金や自動車保険料の値上げなど、必要な措置を講ずるよう関係当局に要請した。
ドバイ市のムハンマド・アル・ヌーリ企業マーケティング部長は、「『カーフリーデー』の試みは2010年に初めて実施し、その際には1000台の自動車が参加して3トンの二酸化排出量削減に貢献しました。2011年には国土庁、商工会議所、エティサラートが新たに参画し、参加台数が2400台、二酸化炭素排出削減量も4.2トンに増えました。」と語った。
「さらに2012年には官民の参加機関が18団体に増加、参加台数は3500台、二酸化炭素排出削減量は10.5トンに上りました。」
「2013年には、27団体の職員約5000人が車を自宅に置いて公共交通機関で通勤し、一日で14トンの二酸化炭素排出量の削減に貢献しました。」
「今年の『カーフリーデー』には、合計7000台が参加して、20トンの二酸化炭素排出削減を達成することを目指しています。そして将来的には、全ての政府機関並びに民間企業の参画を得て『カーフリーデー』を開催したいと考えています。」とヌーリ部長は語った。
「カーフリーデー」の当日はドバイ市当局及び参加企業の駐車場は終日閉鎖される予定。また、ドバイ市庁舎前の広大な駐車場では、様々な環境関連の展示会が開催される予定である。また会場では、参加団体の中から環境にやさしい優れた試みや、環境をテーマにしたコンクール優勝者に対する授賞式が実施される予定である。(原文へ)
翻訳=IPS Japan
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