【ルンドIDN=ジョナサン・パワー】
かつて旧ユーゴスラビアとルワンダで勃発した内戦で、親族や知人、隣人同士までもが殺戮の熱狂に巻き込まれた「民族浄化」の構図(政治家が少数民族に対する憎悪を掻き立て、実行部隊が殺戮と恐怖を煽り、犠牲者が増える中で一般市民は身を守るために自身の民族グループを暗黙に支持せざるを得ない状況に追い込まれる)を振り返りながら、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで再び民族主義が台頭している危険性を指摘したジョナサン・パワー(INPSコラムニスト)による視点。(原文へ)FBポスト
2004年にボスニア・ヘルツェゴヴィナのサラエボにセルビア人、ボスニア人、クロアチア人の青年たちがホストして開催した「欧州青年平和サミット」を取材した際の映像です。憎悪と恐怖を扇動する政治家と少数の実行部隊が引き起こすパニックが、いかに一般の人々を分断し悍ましい「民族浄化」が起こったかを証言(映像の3分20秒)していたのが印象的だった。(撮影:IPS Japan浅霧勝浩)
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