SDGsGoal13(気候変動に具体的な対策を)|COP26|開発途上国からの若者は依然として無視されている、と活動家

|COP26|開発途上国からの若者は依然として無視されている、と活動家

【ニューヨークIDN=リサ・ヴィヴェス】

スコットランド・グラスゴーで開かれている国連気候変動会議(COP26)を前に、ウガンダの若手女性活動家ヴァネッサ・ナカテ氏は、メディア幹部や編集責任者に宛てた厳しい書簡を公表し、自らの地域で進行する気候危機の深刻な現実を訴えた。

ナカテ氏は、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリ氏との連名書簡の中で、「氷河の融解、山火事、干ばつ、命を奪う熱波、洪水、ハリケーン、生物多様性の喪失――これらはすべて、不安定化する地球の症状であり、私たちの周囲で絶え間なく起きている」と指摘した。

さらに、「気候危機は単なる異常気象の問題ではない。そこにあるのは人間の問題であり、現実に生きる人々の問題である。そして、気候危機をほとんど生み出してこなかった人々こそが、最も深刻な被害を受けている」と強調した。

ナカテ氏はメディアに対し、「そうした出来事を、あなた方は時には報じている」としたうえで、「しかし、気候危機はそれだけにとどまらない。本当にこの危機を報じるのであれば、時間、全体的な視野、そして正義という根本問題にも目を向けなければならない」と訴えた。

同氏はまた、先月、友人とともにカンパラ中心部を歩いていた際、荷台に遺体を載せた警察車両が通り過ぎるのを目にした体験を振り返った。

「それは、ウガンダでは今や珍しくない光景になっている。その人、そして多くの人々の命は、私の故郷の街を襲った豪雨によって奪われた」と語るナカテ氏は、「ウガンダは近年、洪水だけでなく、干ばつやバッタの大量発生にも見舞われてきた。気候危機の結果として、あまりにも多くのものが損なわれ、失われてきた」と述べた。

さらにナカテ氏は、「私は『汚染者負担の原則』を信じている。誰がこの事態を招いたのか、私たちは知っている。だが、彼らはその代償を払おうとしない」と批判した。

そのうえで、「豊かな国々が、私たちの排出削減や将来の被害への備えのためだけに資金を提供するのでは、もはや不十分である。気候に脆弱な国々には、いま現に被っている損失と被害に対処するための資金が必要だ」と訴えた。

24歳のナカテ氏は、『A Bigger Picture: My Fight to Bring a New African Voice to the Climate Crisis』の著者でもある。こうした主張に呼応したのが、神学者でもあり、南部アフリカ開発共同体(SADC)議長を務めるマラウイのラザルス・チャクウェラ大統領である。

チャクウェラ大統領は先進国を厳しく批判し、「最も大きな変化をもたらす能力を持つ国々が行動しないのであれば、より限られた手段しか持たない国々にそれを求めるべきではない。COP26において、西側諸国は、この課題に立ち向かう覚悟と責任履行の意思を示さなければならない」と述べた。

また、「私たちが故郷と呼ぶ地球をここまでの状態にしてきたことに関わってきたのであれば、その責任を引き受けなければならない。2009年に約束した年間1000億ドルの気候資金は、貧しい国々への慈善ではない」と強調し、「支払うべきものを支払わなければ、私たちとともに滅びることになる」と強い表現で迫った。

一方、会議に参加した若者の一人で、ケニアの「グリーン・ジェネレーション・イニシアチブ」創設者である26歳のエリザベス・ワトゥティ氏も、同様の失望感を語った。

ワトゥティ氏は、「私が期待していたのは、こうした会議で今後何年も『話し合い、話し合い、また話し合い』を聞かされることではなく、もっと具体的な行動を見ることだった。私にとってCOP26は、26年にわたる不作為を意味している」と述べた。

さらに、「アフリカ、アジア、中南米の若者は、世界の若者人口の90%を占めている。それにもかかわらず、若者をめぐる議論の焦点は、依然として欧州、北米、オーストラリアの若者に偏っている」と指摘した。

そのうえで、「私たちは何度も、自分たちが無視され、まったく耳を傾けられていないように感じてきた。もし本当に耳を傾けられていたのなら、この世界的な気候対話の中で私たちは十分に代表されていたはずだ」と訴えた。

「それは困難な闘いだった。しかし、私たちが自国のため、人々のために声を上げ続けるなら、世界はやがて耳を傾け始めると信じている」とワトゥティ氏は語った。(原文へ

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