【シャルジャWAM】
モアウィヤ・サレー・アル・シュナー君(15歳)が、キリマンジャロ山の頂に立ったUAE国籍最年少の人物として脚光を浴びている。
キリマンジャロ山(5,895メートル)は、アフリカ大陸でもっとも高い山で、山脈以外の山としては世界一の高さを誇る。また、世界七大陸最高峰の一つに数えられており、多くの登山家を魅了してきた山である。
ドバイ英語学院(DESC)の生徒モアウィヤ君は、8月に15人のチームで山頂に挑み、7日の行程を経て登頂に成功した。途中脱落したのは5名だった。
モアウィヤ君は帰国した際、記者に対して「山頂に到達した際の達成感は忘れられません。その際、とりわけ、山頂に至るまでの様々な障害や苦労が一気に脳裏に蘇りました。今回の旅は私にとってとても特別なものであり、この時に感じた様々な障害を乗り切ったという達成感こそが、山頂の光景よりもむしろ将来にわたって懐かしく思い出されるのだろうと思います。」と語った。
またモアウィヤ君は「最大の課題は、寒さ対策など何が起こるかわからない登山に備えて体を鍛えることでした。実際に到達した際の頂上の環境は、気温が零下15度から20度で、酸素レベルが海面の半分というもので、疲労困憊した体には過酷なものでした。そしてもうひとつの課題は、登山準備期間がラマダン月と重なったため日中断食をしながら登山訓練をしなければならなかったことです。」と付け加えた。
また今回キリマンジャロ山登頂に挑んだ動機について、モアウィヤ君は、父親の大きな励ましがあったと語った。父からこの話をされた時、モアウィヤ君は学校でちょうどオマーンの山々遠征を含むエジンバラ公賞(銅賞)プログラムを終えたばかりで、キリマンジャロ遠征は素晴らしい冒険であり挑戦の機会だと思ったという。
モアウィヤ君は、今回の成果を、祖国UAEといつも困難を克服するうえで手本となってきた同国の指導者らに捧げる、と語った。(原文へ)
翻訳=IPS Japan
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