【アスタナMFA of Kazakhstan】
今年は約30か国から80人以上のメディア関係者やブロガーが、第9回「外国メディアから見たカザフスタン(Kazakhstan through the Eyes of Foreign Media)」コンテストに応募した。このコンテストは、カザフスタン共和国外務省がカザフスタン編集長クラブと共同で毎年開催しており、カザフスタンに関する創造的で信頼性が高く、客観的な情報を世界に発信する外国のジャーナリストの貢献を称えるプラットフォームとして機能している。
2014年に始まったこのコンテストは、毎年様々なカテゴリーで優れた記事やビデオ作品を表彰している。参加者は、世界各国の出版社やメディアの代表者で、印刷物やオンライン記事、人気のインターネット・プラットフォーム、ブログ、ポッドキャストから伝統的なテレビ番組まで、さまざまな形式の作品が提出されている。応募作品のテーマは、歴史、文化、教育、観光、料理、国際関係、カザフスタンの投資可能性など多岐にわたる。
今年のコンテスト・パートナーには、カザフスタン観光国営企業JSC、アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)事務局、カザフスタン全国スポーツ協会、国営テレビ局「ジベク・ジョリ(英語名:Silkway Qazaqstan)」などが名を連ねている。この多様なスポンサーシップは、このイベントの重要性を強調している。特に、2023年には7つのカテゴリーで受賞者が表彰されたが、今年は国民スポーツ協会による新しいカテゴリーが導入された。
今年のコンテストの審査員には、カザフスタン外務副大臣ロマン・ヴァシレンコ氏、カザフスタン共和国国会上院副議長でカザフスタン編集長クラブ会長のビビグル・ジェクセンバイ氏、カザフ観光委員会会長のカイラト・サドヴァカソフ氏、CICA軍事政治部門の専門家であるドゥラット・クアニシェフ大使、国民スポーツ協会会長のイスランベク・サルジャノフ氏らが名を連ねた。
文化交流を深め、カザフスタンへの理解を深めるため、受賞者はアスタナ、アルマトイ、マンギスタウ地方を含むカザフスタン訪問に招待される。訪問中、彼らはカザフスタンの豊かな文化と歴史的遺産を紹介される予定だ。さらに、受賞者は草原遊牧民の精神を体験し、ワールド・ノマド・ゲームズ(国際遊牧民競技大会)を観覧する機会も得られる。
例年通り、コンテストの受賞者は、公共部門の代表者、カザフスタンの専門家、ジャーナリストとの独占インタビューに参加し、今年からは、世界の異なる地域から8人の外国人ジャーナリストが様々なノミネートで認められた:
アメリカ大陸からは、ブラジル人ジャーナリスト、ミルトン・アタナジオ氏が 『フォコ・ナ・ポリティカ』誌に掲載した一連の記事が最優秀に選ばれた。
ヨーロッパ地域からは、イタリア人ジャーナリスト、ダニエラ・ブリッカ氏がイタリア放送協会「Rai」で放映したカザフスタンに関するビデオレポートが最優秀と評価された。
独立国家共同体(CIS)・ユーラシア地域からは、アゼリ人ジャーナリスト、エレナ・コソラポヴァ氏がCBC TVアゼルバイジャンで放映したレポート「『中部回廊』(ミドルコリドー):アゼルバイジャンとカザフスタンがシルクロードを復活させる」が最優秀に選ばれた。
*中央回廊とは、ロシアを通過する北部回廊が厳しく制限される中、注目を浴びている、中央アジア、カスピ海、南コーカサス、黒海、地中海、東ヨーロッパを結ぶ複合輸送路。
アジア・太平洋地域からは、日本人ジャーナリスト、浅霧勝浩氏がインターナショナル・プレスシンジケート・ジャパン(INPS Japan)から配信した記事が最優秀と評価された。
中東・アフリカ地域からは、エジプト人ジャーナリスト、ファトマ・メガヘド氏による上海協力機構に関するレポートが最優秀に選ばれた。
カザフスタン観光部門のノミネーションでは、スペイン人ジャーナリスト、ヨランダ・ガルシア氏の「La Voz de Galicia」(スペイン・ガリシア州で発行されている日刊紙)連載記事が選ばれた。
CICAのノミネーションでは、「ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)」に掲載されたアレクサンダー・ガシュク氏の作品が選ばれた。
新設の国民スポーツノミネーションでは、キルギス人ジャーナリスト、エルメク・アクタノフ氏が国営ラジオ「ビリンチ・ラジオ」で放送した一連の番組が最優秀に選ばれた。
毎年開催されるコンテスト「海外メディアから見たカザフスタン」は、カザフスタンの発展動向に対する海外からの関心を積極的に促進している。このコンテストは、カザフスタンの豊かな自然と文化遺産の普及に貢献するとともに、世界中の外国人投資家や観光客にカザフスタンの潜在力と魅力をアピールするものである。(原文へ)
INPS Japan
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