Institutional Highlightsカザフ外務省、年次コンテストで国際ジャーナリストを表彰

カザフ外務省、年次コンテストで国際ジャーナリストを表彰

【アスタナINPS Japan/Atana Times=浅霧勝浩/アイバルシン・アフメトカリ】

カザフスタンの外務省にて、第9回年次コンテスト「海外メディアの目から見たカザフスタン」の受賞者である8人の外国人ジャーナリストが表彰された。

Award ceremony of the media contest "Kazakhstan through eyes of foreign media" took place at MFA on Sept 7, 2024.
Award ceremony of the media contest “Kazakhstan through eyes of foreign media” took place at MFA on Sept 7, 2024.

2014年に開始されたこのコンテストは、世界中の外国メディアから寄せられた優れた文章や映像資料を称えるものである。今年で9回目を迎えるこのコンテストには、歴史、文化、教育から観光、国の料理、国際関係、カザフスタンの投資の可能性まで、カザフスタンに関する多様なテーマを扱うメディアの代表が集まっている。

カザフスタンのロマン・ヴァシレンコ外務副大臣は、この機会に受賞者たちを祝福した。

2014年に初めて 「海外メディアの目から見たカザフスタン 」コンテストを立ち上げたときの興奮を今でも覚えています。毎年、応募作品を読むたびに、カザフスタンにはまだ多くの発見があることを思い知らされます。受賞者に選ばれた8人のジャーナリストやコンテンツ制作者は、カザフスタンの世界的な関与の拡大や戦略的な二国間関係の発展から、伝統的なスポーツや観光に至るまで、幅広いテーマをカバーし、私たちの国に新鮮な視点をもたらしてくれました」とヴァシレンコ外務副大臣は語った。

外務副大臣によると、今回の年次コンテストでは、30か国から約80人のジャーナリストが応募し、前年に比べて応募数が大幅に増加したという。

「応募総数の増加は、世界のメディアがカザフスタンに対してますます関心を寄せていること、そして私たちが国際舞台での役割を拡大していることを示しています。この注目の高まりは、平和的でバランスの取れた現実的な外交を基本とするカシム・ジョマルト・トカエフ大統領の効果的な外交政策の証です」とヴァシレンコ外務副大臣は付け加えました。

Katsuhiro Asagiri
Katsuhiro Asagiri, President and efitor of INPS Japan.

アジア太平洋地域からの受賞者である日本人ジャーナリストの浅霧勝浩INPS Jpan理事長は、カザフスタンへの関心は、彼の通信社が2009年から創価学会インタナショナル(SGI)と進めてきた2つの重要なテーマ、つまり①国際的な核軍縮においてカザフスタンが果たしている重要な役割と、②宗教間の対話を含む持続可能な開発目標(SDGs)の促進からきていると語った。

「この2つのテーマがきっかけで、2016年8月に初めてカザフスタンを訪れ、29日のセミパラチンスク(核実験場)閉鎖記念関連イベントを取材しました。以来、カザフスタン外務省とSGIは新型コロナ時期を除くほぼ毎年、アスタナ、国連、ウィーンなどで核不拡散条約、核兵器の人道的側面、非核兵器地帯、核兵器禁止条約等核軍縮関連のサイドイベントを共催してきており、その結果、INPS Japanのカザフスタンに関する記事配信数は累計で100本を超えます。」と浅霧理事長は語った。

INPSJ SGI Logo

「これらの二つの重要なイニシアティブに関する私の通信社のレポートを通じて、少なくとも日本人の10%が、カザフスタンが核兵器のない世界を目指して主導している非常に重要なイニシアティブ、そしてアスタナで3年ごとに開催される(次回は2025年)『世界伝統宗教指導者会議』というもう一つの非常に重要なイニシアティブについて、より多くの認識を持つようになっています。」と語った。日本で最大規模の信仰に基づく団体(FBO)である創価学会は2018年以来、世界伝統宗教指導者会議に参加している。

中東・アフリカ地域からの受賞者であるエジプト人ジャーナリスト、ファトマ・バダウィ氏は、上海協力機構に関する記事で表彰され、感謝の意を表した。

「今日、この賞を受賞できてとても嬉しく、誇りに思います。カザフスタンを訪れたのは今回で3回目ですが、私は毎日カザフスタンに関する記事を配信しています。」とバダウィ氏は語った。

バダウィ女史はカザフスタンの豊かな歴史と文化に魅了され、それが記事を書く際のインスピレーションの源となっていると語った。 「私はこの国がとても好きです。歴史ある国ですからね。カザフスタンの観光や、民俗学、芸術、文化について多くの記事を書いています。」と語った。

 『フォコ・ナ・ポリティカ』誌に掲載した一連の記事が最優秀に選ばれたブラジル人ジャーナリスト、ミルトン・アタナジオ氏とって、この日はブラジルの独立記念日と重なる特別な日だった。 「日々強化されている我々の外交関係と二国間貿易において、カザフスタンとブラジルの素晴らしい関係を祝福します。」とアタナジオ氏は語った。

ヨーロッパ地域からは、イタリア人ジャーナリスト、ダニエラ・ブリッカ氏がイタリア放送協会「Rai」で放映したカザフスタンに関するビデオレポートが最優秀と評価された。

独立国家共同体(CIS)・ユーラシア地域からは、アゼリ人ジャーナリスト、エレナ・コソラポヴァ氏がCBC TVアゼルバイジャンで放映したレポート「『中部回廊』(ミドルコリドー):アゼルバイジャンとカザフスタンがシルクロードを復活させる」が最優秀に選ばれた。

*中央回廊とは、ロシアを通過する北部回廊が厳しく制限される中、注目を浴びている、中央アジア、カスピ海、南コーカサス、黒海、地中海、東ヨーロッパを結ぶ複合輸送路。

カザフスタン観光部門のノミネーションでは、スペイン人ジャーナリスト、ヨランダ・ガルシア氏の「La Voz de Galicia」(スペイン・ガリシア州で発行されている日刊紙)連載記事が選ばれた。

The 5th World Nomad Game 2024

CICAのノミネーションでは、「ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)」に掲載されたアレクサンダー・ガシュク氏の作品が選ばれた。

新設の国民スポーツノミネーションでは、キルギス人ジャーナリスト、エルメク・アクタノフ氏が国営ラジオ「ビリンチ・ラジオ」で放送した一連の番組が最優秀に選ばれた。

受賞者は9月7日の授賞式を皮切りに、文化交流を深め、カザフスタンへの理解を深めるため、アスタナアルマトイマンギスタウ地方を含むカザフスタン各地を訪問(7日~13日)したほか、また8日・9日には、世界89カ国から2500人の競技者がアスタナに集って開催された第5回ワールド・ノマド・ゲームズ(国際遊牧民競技大会)を観覧した。INPS Japanでは本人も受賞者である浅霧理事長が他の受賞者に随行して全工程を映像記録を収録したので、随時のそれぞれのプログラムの様子を報告していく予定だ。(原文へ

Awardees on a press tour in Mangistau region, western Kazakhstan.

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