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ニュースアルビニズムの人たちに対する恐ろしい攻撃が報じられる

アルビニズムの人たちに対する恐ろしい攻撃が報じられる

【ニューヨークIDN=リサ・ヴィヴェス】

2014年12月18日、国連総会は、アルビニズム(先天性白皮症)の人の権利並びに、拷問や残虐で非人道的な品位を傷つける取扱い、または刑罰の対象とならない、という彼らの権利を保護し守るために、6月13日を「国際アルビニズム啓発デー」と定めた。

今年、ジュネーブの国連人権理事会で、ムルカ・ミティ=ドラモンド弁護士が、アルビニズムの人々(=アルビノとも言う)の権利状況に関する国連独立専門家として最初の報告を行った。

「ほんの数日前、2つの国で、アルビノが攻撃され、誘拐されたという不穏な報告を受けました。いずれの国でも、ほんの数カ月前まではアルビノに対する攻撃はほとんど、或いは全く知られていませんでした。犠牲者の1人は子供で、眼球と臓器を摘出された後、川に遺棄されていたと報じられています。儀式に使われたのは間違いありません。」とミティ=ドラモンド氏は語った。

Muluka-Anne Miti-Drummond, UN Independent Expert on the enjoyment of rights by persons with albinism OHCHR

過去10年間に、国連人権理事会には、アルビノの子どもや大人に対する600件以上の襲撃事件が報告されている。アルビノの体の一部が、それを所有する人に幸運をもたらすと信じる人々がいるため、魔術がこうした襲撃事件の根本原因の1つであると特定されている。

ミティ=ドラモンド氏は、人権理事会で説明した事件のような、アルビノに対する衝撃的な攻撃を、「憎悪犯罪と有害な慣行 」と呼んだ。

アルビニズムは、皮膚、髪、目にほとんど或いは全く色素がない遺伝的疾患である。サハラ以南のアフリカで最も多く、最も深刻なのは眼球アルビニズムで、白い髪、ピンク色の肌、弱視や失明、皮膚癌に罹りやすくなるなどの特徴がある。

アルビニズムは遺伝的に受け継がれるもので、有病率は地域によって異なるが、サハラ以南のアフリカで最も高い割合となっている。セネガルとケニアでは数千人がアルビニズムと共に生きており、タンザニアはアルビニズムと共に生きる人々の数が最も多いと報告されている。カメルーンのアルビノ普及協会は、アルビノの子供が生まれた時に親が放置し、嬰児殺が一般的であることを報告している。

国連人権高等弁務官事務所によると、アルビノハンターは人間の遺体全体を最高7万5千ドルで売り、腕や脚は2千ドル程度の値がつくこともある、という。また、アルビノの墓が掘り返され、体の一部を調達するために荒らされることもよくあることだ。

アルビニズムは、社会的にも医学的にも大きな誤解をされている。アルビノの身体的外観は、しばしば迷信に影響された誤った考え方や 神話の対象となり、彼らに対する排除や社会的疎外を助長している。このことが、さまざまな形の偏見や差別につながっている。

UNIC Tokyo
Salif Keïta in 2015, Festival Internacional Cervantino, Mexico.By ProtoplasmaKid, CC BY-SA 4.0

マリのシンガーソングライターで、古代マリ王国の直系の子孫でもあるサリフ・ケイタ氏は、日頃から自らの著名人としての立場を利用して、アルビニズムに関する啓蒙活動を行ってきた。

自身もアルビノであるケイタ氏は、「アルビノの現状をもっと世界に知らしめなければなりません。非人道的な扱いをする人々を抑止できるように、アルビノを守るためには、あらゆる形でより多くの支援が必要です。私はアルビノとして生まれ、人生は決して楽なものではありませんでした。私はこの現実を意識して生きようと思い、この財団を設立しました。特に子供たち、教育を受けられないアルビノの人々のために何かしようと思ったのです。」と語った。

アフリカのアルビノたちは、さまざまな偏見や社会的スティグマに直面している。彼らはしばしば、他の人種に属しているとか、或いは幽霊や精霊のように見なされている。

今年、マリで5人のアルビノが犠牲になった。選挙期間中は、より深刻な事態になる。「選挙があるときは、最悪の事態を避けるために、彼らの安全を確保するようにしています。」とケイタ氏は言う。「大物政治家がアルビノの生け贄を要求しても、権力者だからと処罰されることはありません。アルビノの生け贄に関わった者を罰することができるよう、世界中の人々にも我々の活動に参加して頂きたい。」とケイタ氏は語った。(原文へ

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