Multimedia会員・支援者が紡いだ60年の歴史(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)

会員・支援者が紡いだ60年の歴史(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)

【東京IDN=石田尊昭

尾崎行雄記念財団は、今年60周年を迎えました。

この60年は、尾崎行雄の理念を基に民主政治の発展と世界平和に尽くそうという強い信念・志を持った人たちが紡いだ歴史です。

それは、設立者や運営者のことではありません。この財団の活動に心から賛同し、惜しみない協力を頂いた会員や支援者のことです。

尾崎財団はもともと、現在の憲政記念館の前身「尾崎記念会館」建設の寄付を集めるために、数名の国会議員と民間有志だけで立ち上げた組織です。尾崎行雄が「資産」を残したわけでもなく、設立時から財源基盤がほとんどない、「財団」とは名ばかりの組織でした。

そんな「脆弱な」組織が、時の衆議院議長を会長に戴きながら、超党派の独立した公益団体として、国からも自治体からも一切の補助を受けることなく今日まで歩んでこれたのは、ひとえに会員・支援者の「力」によるものです。

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尾崎記念会館竣工記念切手/ Japan Post – personal stamp collection, パブリック・ドメイン

活動の財源は、年会費・個別寄付・催事参加費のみで、今も昔も財源基盤は脆弱です。しかし、活動内容は年々広がりを見せ、人材育成(咢堂塾)や出版活動(尾崎・政治関連書籍)はここ数年、これまでにないくらい活発になっています。そして2011年以降は、NPOと連携しながら被災地支援にも取り組んでいます。

会員による支援・協力はもとより、特に近年は、尾崎行雄の選挙区・伊勢を中心に活動する「NPO法人咢堂香風(がくどうこうふう)」(土井孝子理事長)や、途上国・被災地の教育物資支援に取り組む「NPO法人一冊の会」、尾崎の生誕地・相模原で活動する「尾崎行雄を全国に発信する会」、また国際通信社「インターナショナル・プレス・シンジケート・ジャパン(INPS Japan)」などの関連団体と連携を深めることで、活動の幅が広がっています。

これまでの60年を支えて頂いた皆様、そしてこれからの活動を共に歩んで頂ける皆様へ感謝を込めて、今年10月28日、「尾崎財団設立60周年・感謝の集い―さらなる飛躍に向けて」を開催します。詳細は決まり次第ご案内します。

Yukika Sohma/ Ozaki Yukio Memorial Foundation
Yukika Sohma/ Ozaki Yukio Memorial Foundation

以下は、尾崎行雄三女・相馬雪香さんの言葉です。

「私はちっとも偉くなんかないですよ。本当に偉いのは、同じ志を持って集まってくれて、活動の輪を広げていってくれている人たちです。私はただ言い出すだけなんだから。周りが偉いんです。」(『平和活動家・相馬雪香さんの50の言葉』より)

尾崎行雄の25回連続当選、衆議院議員勤続60有余年という記録は、尾崎行雄の偉大さではなく、伊勢の有権者の偉大さを意味するものです。

18歳からの投票心得10か条出版記念パーティー/Katsuhiro Asagiri of INPS Japan
18歳からの投票心得10か条出版記念パーティー/K.Asagiri of INPS Japan

同じく、尾崎財団設立60周年も、設立・運営者によるものではなく、会員・支援者の成果であり、信念・情熱・行動力によるものなのです。(原文へ

INPS Japan/尾崎行雄記念財団

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