【アブダビWAM】
「リビアでは政府軍と反政府勢力の地中海沿岸諸都市を巡る攻防が膠着局面を見せる中、益々多くの無辜の市民が命を失う危険に晒されている。このような事態は一刻も早く収束させるべきであり、国際社会にはこの事態に対して行動を起こす道義的義務と責任がある。」とUAE紙が報じた。
「アラブ連盟(GCC)は国連安保理に対して、『我々は国際社会、とりわけ国連安保理に対して、リビアの民衆を助ける義務に向き合うよう求める。』と述べ、リビア市民を保護するよう要請した。」と、シェイク・アブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外務大臣は語った。
「リビアに飛行禁止区域を設定するよう求めるGCCの呼びかけは、おそらく地域組織により打ち出された最初の明確な立場表明であり、その背景にはカダフィ支持派と反政府軍の戦闘が長引く中で戦闘に巻き込まれて命を落とす一般市民が多数に上る事情がある。」とガルフニュース紙は3月9日付に論説の中で報じた。
さらに、反乱軍は政府軍が擁する空軍の攻撃に晒されており圧倒的に不利な戦闘を余儀なくされている。「こうしたリビア政府による残虐な行動に対して国際社会は一刻も早く行動を起こすべきである。」
「民間人を保護し、リビアへの待望の援助物資を届けるようにするには、飛行禁止区域の設定を実現するしかない。」とガルフニュース紙は結論付けた。
翻訳=IPS Japan戸田千鶴
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