地域アジア・太平洋新アフガニスタンに地政学的な足場構築を決意する中国

新アフガニスタンに地政学的な足場構築を決意する中国

【ニューデリーIDN=M.B.ジェイン】

アフガニスタンの支配権を再び掌握したタリバンへの支援を通じて、米軍撤退後の「力の空白」を埋めようとする中国の地政学的狙いと動向・課題を分析したB.Mジェインによる視点。国際社会から孤立し、政府資産凍結、援助資金停止で財政危機に直面しているタリバン政権は、国連やG20を通じてアフガン支援を訴え、自らも援助・投資・インフラ開発支援に乗り出す構えの中国を「最重要のパートナー」「最も信頼できる友人」と称賛。中国にとって安定したアフガニスタンは、①イスラム原理主義の中国(新疆ウイグル自治区)への浸透阻止、②アフガニスタンの鉱物資源開発、③一帯一路(中パ経済回廊)の安定・拡大にとって不可欠だが、同時にこの地政学的要地に利害関係を持つロシア、イラン、インド等の国々との慎重な調整が課題となる。(原文へ

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